ふと
呼吸が歌そのものであり、
歌おうと努力することは
《歌》とかけ離れていくのでは
という矛盾を感じてしまった
じゃあ
音程やリズム、ハーモニーを無視してよいのか
テクニックを身につけることは無駄なのか
というば
決してそうではない
しかし
テクニックがあるから良い歌とも限らないし
音程の外れた歌を聴けば
惜しいなあ なんて思ったりもする
でも
《それ》が歌いだしたとき
音程の悪さやリズム感のなさなどが
全く気にならなくなり
ただ純粋に
メロディに身を任せ
その波に酔いしれ
音楽そのものを楽しんでいるときもある
《それ》は
なぜなのかは
分からないけど