森博嗣著「カクレカラクリ」を読了しました!

本来ならばジェフリー・ディーヴァーのシリーズものを読んでいる所ですが…リンカーン・ライムシリーズとキャサリン・ダンスシリーズの2冊を予約していて、今までどちらか1つは借りられていたのに、先週は残念ながら両方ふさがりで借りることが出来なかったのです、残念!

ワクワクさせられる帯。
一体どんなカラクリだろうとドキドキしながら頁を捲りましたが、この謎に挑むのが意外にもごく普通の大学生の男の子。
普通のというか、一種のオタクです。

機関車や古いモノーレトロなものを愛好する大学生の男の子2人が、前々から好きだった女の子の故郷にある古い廃工場の話をわざとその子の前でして、話のきっかけを作ろうとしただけだったのに、アッサリと実家に泊めてくれると言う話に。

夏休みに彼女の田舎に一緒に帰ると、そこで彼女はとんでもないお嬢様だったことがわかる。
それはさておき、彼女の家が保有している例の廃工場へ行き、マニアにはお宝のその古い鉄の塊を撮影しているうちに、古い言い伝えの「カクレカラクリ」の存在を知り、まるで町全体が謎解きのヒントのようで…。
派手なアクションや超ゼツビックリ!!
みたいな謎解き等はなかったですが、田舎でのんびり歩いて廃墟や神社を巡りながら謎を考える。

そしてその謎が解かれた時、120年の歳月を必要とされたそのカラクリは…。
涙が出そうなほど、素晴らしいものでした。
よくぞ、120年間朽ちずに待ち続けてくれた。。😢
私はほっこりした気分になりました。
巻末に女優栗山千明さんが、あと書きを書かれているのですが、彼女が主演でドラマ化されていたのですね…。
知らなかった。
またまたイメージ違うけど。。

大学生の夏の想い出なので、20歳前後の若者に夏休みに読んで欲しい1冊。

カクレカラクリ
推理ワクワク度 ★★★★☆
冒険ドキドキ度 ★★★☆☆
構想アッパレ度 ★★★★★
さすが、工学博士の作者ならではのストーリー。
