レイモンド・チャンドラーの「湖中の女」を読んだ。
ハードボイルド+探偵ものとなると俄然ワクワクしちゃう。
マーロウものは、これで全部読んだはず。
順番通りに読めなかったのは失敗したけど。
やっぱりシリーズの中で1番良かったのは「Playback」。
有名なあの台詞「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」も、訳者によって違うのも面白い。(これは清水俊二さんの)
「ハードでなければ生きてはいけない。ジェントルでなければ生きて行く気にもなれない」は矢作俊彦さん。
意外なのは、村上春樹で、
「厳しい心を持たずに生きのびてはいけない。優しくなれないようなら、生きるに値しない。」と、かなり厳しい。
彼はたくさんの翻訳をしているけれど、レイモンド・チャンドラーは多い。
面白かったので、同じ話でも、清水さん訳のと、村上春樹訳のと読み比べてみた。
ちなみに原文は
"If I wasn't hard, Iwouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."
なので、「タフでなければ生きて行けない。
優しくなければ生きている資格がない」って言うのが、私は1番しっくり来るかなぁ
ハードな世界でスマートかつジェントルに生きる探偵ものが好きです