小さい頃から読書が好きで、小学生の時は読書好きの友達とよくお弁当を持ってバスに乗り、図書館で一日中過ごしたものだ。
高校に入学した時に、図書館司書さんが私達新入生に話したことがとても衝撃的だった。
この部屋にある本は1万◯千冊あります。
でも、私達には一生かかっても読むことは出来ません。
だから、本を読むときにはしっかり選んで読みましょう。
と言うような内容だった。
そうか、どんなに頑張っても読みきれないのか。
と思うと、本当に選んで読まないと読みたい本が読みきれないのだと酷く痛感した。
今もその話を16歳にして聞けたことを幸せだと思い、感謝している。
その歳から私は毎年100冊以上(1年は52週だから1週間に2冊以上)読むことを目標とし、一昨年まではそれを難なくこなしてきた。
好きなことだから、あたりまえだ。
ざっと3000千冊以上にはなるが、それでもあの時の高校の図書室にあるすべては読みきれないのだ。
一生かかっても半分がいいとこだ。私には。
(蜷川監督は年間500冊読むと言ってた。
そういう人達にはたいしたことではない)
去年、始めて年間100冊に届かなかった。
何故か?
今の仕事のキツさに心身ともに疲弊して、眠ってばかりで全然本を読めなくなってしまったから…。
生き甲斐を削ってまで働く必要性は私にはない。
そんな訳で、今年からはまたもとのペースへ戻すべく、努力をしている。
今のところ16冊読み終わってるので、ちょうど週1ペースだ。
そして、前より読むペースが遅くなっていることにより、初めて図書館から借りた本を延長した。
借りている2週間の間に読みきれなかったのだ。
まぁ、そんなこともあるさ。
特にこれからは。
そして延長して読んだ本は、江國香織著「なかなか暮れない夏の夕暮れ」。
主人公とその娘の、まるで幽体離脱のような本の世界に入り込んでいる状態が良くわかる。
それに、江國さんにしては珍しく、数名の方向からだんだん中心に寄ってくる物語になっていて、しかも主人公が小説の中で本を読んでいるから、そっちの続きも気になって仕方がなかった。
読後感としては、本三冊一気に読んだよう。
しかも、最後が知りたい❗
まぁ、予測はつくけれどね。