松坂屋の歴史を振り返る浮世絵展を見た。上野店 | 慶子のハッハのフーガ

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そう人間は考える葦である。いまではもう、目にもとめないアーティクルは、海の底に沈んだ小さな輝く真珠かな!
そして振り向けばぐんまちゃんがいたでしょ。❗

 

ここは旧館の入り口前が展示場になっています。

 

上野松坂屋の新館複合型高層ビル「上野フロンティアタワー」

オープンしましたね。

今年正月のバーゲンのときに上野駅前にある丸井デパートの高級品の買い手が

中国人ばかりだったのでびっくりしました。

それも若年層のカップルが多かったでした。

薬品類、化粧類、菓子類もバク買いして大きな袋をぶら下げています。

そして高級時計も・・・・・・・・・・

ここも狙いのターゲット層は一筋に・・・・・・・

 

こんなに歴史のあるデパートはなおさらアジア人の来訪の道筋になるかも

知れませんね。

なにしろ信用があるの一言です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東都見立呉服屋八景

上野広小路 松坂屋の晩鐘

歌川豊国

 

 

 

 

松坂屋前美人図

菊川英山

 

 

 

 

上野広小路正月の賑わい

歌川国芳

 

 

 

 

左上の蔵を見てください。

立派な蔵が幾つかあるんでしょうね。

右側に位置する店舗から中庭を通って行くのですね。

正月はバーゲンセールとか何か景品やタオルを配ったのでしょうね。

左端に人力車を必死に引いている様子。

右上に籠を担いでいるのが見えますが、人か荷物か?

 

上野不忍池弁天堂へ、上野の森寛永寺へとお参してその後に着物を見定めして・・・・・・

平和な光景ですね。

 

 

これは風俗画というより歴史画ですよね。

もうこういうの見たらたまらなく郷愁みたいなものが溢れてきますが、

実際にはとても厳しいものがあったと思います。

歩くところ塵ひとつなくという感じで、仕事の始めも終わりもお掃除をしていたんで

しょうね。

物も整然と乱れることなく配置されていまして、逆にあっけに取られます。

 

 

画面を押して拡大してみて下さいね。

 

 

 

「安永元年上野松坂屋店内見取り図」 1772年

 

1768年(明和5年) 松坂屋の前身「伊藤屋」が上野に進出

商号「いとう松坂屋」、商標「いとう丸」に定めた。

 

*伊藤屋は尾張藩の御用金調達、呉服御用をしていた。

 

その4年後の1772年(安元元年)の上野松坂屋の店内見取り図」

多くの反物が取引されている大きな絵が張られていてす。

 

 

 

上野松坂屋デパート旧館入り口間展示場会場からお送りいたします。

 

 

 

 

松坂屋資料室提供

江戸幕府にとってもとても重要な役割をした松坂屋です。

もう250年も続いているなんて着物の歴史は終わっていないんだ。

祭りのお神輿の受注もするなんてイヨツ、マ・ツ・ザ・カ・ヤ1

エッあなたは金貨の方がいいですか。

もちろん信用のおける小判もありますよ。

 

 

 

 

2月の湯島天神祭り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の絵の右側半分です。

 

番頭、小共(丁稚)を初めとした総勢77人の人々が生き生きと仕事に

励む、活気あふれる呉服店の様子。

 

 

 

 

 

 

左側半分です。

売り場番頭の名前を印した下げ紙がはためき、お客様と番頭

の談笑する声や子供たちの掛け声が聞こえてくるようです。

 

 

もう少し細かく部分を見て見ましょう。

 

 

すでに松坂屋のロゴマークが入っている茶釜

茶番はベテランでしょうね。

奉公に出たばかりの小供がお茶をお客様に出します。

 

 

お客様が来ると「えー、茶番よう」と番頭さんが呼びかけ、

小供(丁稚)が「はあーい」と長く返事をしてお茶を出します。

 

 

 

 

 

番頭は、まず時候の挨拶から世間話などを愛想よく一通りした後、

お客様の御入用品についてお聞きします。

そして希望の品物を持参するよう小供に命じます。

 

びっくりしますね、現在と何も変わっていませんね。

 

 

 

 

 

 

反物を運ぶ小供たち

小供は命じられた品物を蔵まで取りに行き、節をつけて品物名を歌い

倉番に知らせます。

「お召し縮の中柄をほいしょう」

「もよぎ布の蚊帳ほいしょ」

そして蔵番の出した品物を番頭のところまで運びます。

 

 

 

 

番頭は反物の採寸をして、

 

 

 

 

番頭は、売帳に品名、値段、番号などを記入し、

別に巻物に勘定書を書きます。

 

 

お代金は、売帳勘定書とともに判

取り場の小供に渡し、判を取り、次に金帳場に入金します。

 

 

 

 

 

お見送りをする番頭と下足番

最後は丁寧にお見送りします。

お買い上げの多いお客様には表座敷でお膳付のご馳走でもてなし、

担当の番頭がお相判しました。

 

 

びっくり致しますね。

1772年の絵です。

 

おもてなしは表に出るものですね?

 

 

 

座売り

江戸時代には、店内に品物を置かず、

客の要望に応じた品物を蔵から取り出してきて販売する「座売り」

という方式が用いられていた。

現在の高級宝石店みたいですね。

 

歴史を引き継ぐというのは、信頼と謙虚なのね。

 

 

 


ですね。

 

 

 

モダンで粋ななんて素敵なデザインなの。

 

 

 

 

桜爛漫の豪華なショーウインドウには長い歴史を語る自然があった。

 

ここまでのお付き合いありがとうございました。

次回続きますよ・・・・・・・・・・・

 

次回はもう少し詳しくね・・・・・・・