9月の読書 | Daily のこちゃん

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いつもは会えなくなった人とも、つながっていられますように!


①『自分の中に毒を持て」岡本太郎 青春出版社


 夏に、浪人中のSくんとランチしたのですが、卒業の時に差し上げた本(ぼろぼろの村上春樹の文庫本。『蛍・納屋を焼く その他の短編』)の交換として、この本をくれました。

 岡本太郎の著書は夫が何冊か持っていて、すでに読んだことがあったので、積読していたのですが、ランチの時に、この本の感想を言えなくて、申し訳なかったので、すぐ読みました。

 ごめん、Sくん!


 Sくんは、ダンス部で活躍していて、岡本太郎さんの作品について、真剣に考えた時期があったのだと思います。

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 要するに、信念だよなー。

 なんでもわかってもらえて、自由にさせてもらえる環境は楽チンだけど。

 新しいことや、時に「正論」は、反発を生むことがあるのも事実。

 譲れないことは、信念をもってやるしかない!!

 

 自分の結婚式の夜、尊敬してる先輩がどんな文脈でだったか

「誰かが正論を言わなあかんのよ」

とおっしゃってて、酔っぱらった頭で、「そうだよ~!」と思ってはや9年、その言葉が心に焼き付いてるのですが。


 先輩も、そういう戦いの中で仕事をなさってる部分もあったんだろうなー。

 

 ・・・私?いや、ないけどね(笑)

 仕事だから、いろんな考えがあって当たり前だし、なくちゃいけないしねー。



②『鴨川ホルモー』万城目学 産業編集センター

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 話題の万城目さん、弟もススメていたので、一冊読んでみました。(あ、8月にもエッセイ買ったんだっけな)

 京都大学の学生さんが、「ホルモー」のサークルに、いつのまにか入っていて、???という、まぁ、青春小説です。表紙を見てもわかるように、京都の町並みについて、かなり具体的に描かれていて、学生時代行われた(「行った」か?)京大生との合コンとか思い出すと、リアルに懐かしいです。作者も、たぶん同年代・・・。

 小説のつくりとしては、最後に山場があるけど、途中はやや冗長だったかな。鹿男くらいは読むべきなんだろうか?・・・うーん、いいかな・・・。

 


③『脱グローバル論 日本の未来のつくりかた』 内田樹 中島岳志 平松邦夫 イケダハヤト 小田嶋隆 高木新平 平川克美  講談社

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 息子と夫がプールに行っている間、本屋に行って(珍しく)購入。

 激しく共感して、今、勝手に読書仲間のF先生にまわしてます。

 内田さん、中島さん、平松さん、小田嶋さん、平川さんときたら、読むしかないでしょ。

 素敵なおじさんがたです(中島さんは同年代)。

 なにせ私は、政治・経済・歴史にうといので、まだ内容についてアウトプットできないのですが、数年のうちには、歴史や政治について、少し語れるように、いろいろ本を読んでいきたいと思ってます。



④『キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか』北尾トロ 朝日文庫

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 通勤途中で聴いている、FMヨコハマの「Books A to Z」という番組で紹介されていたので、買ってみました。・・・この人、・・・・濃すぎる・・・。

 家を売るときの体験談もあって、知り合いの当事者の人にまわしました(笑)



⑤『源氏物語の男君たち』瀬戸内寂聴 日本放送出版協会

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 授業で「源氏物語」をやるので読んでみました。

 自分が高校時代、源氏に全く興味を持てなくて、教員になってから(仕方なく)興味を持ったんだけど、この物語を「恋愛の物語」とする読み方は、違うと思うんだよねー。

 自分が興味を持てなかった大きな理由は、

①平安時代の恋愛のやりとりというモチーフを、少しずつアレンジして繰り返すだけの話だと思っていた。

②登場人物が多すぎて、ついていけない。

だったんだけど、全体をざっと理解して読めば、運命に翻弄される人間の苦悩って、あの光源氏であっても同じなのだという、ある意味冷たい紫式部のまなざしに気付かされます。


 授業では「全体をざっとつかむ」ということを目標にして、各自興味をもった人物について調べ、教室でお互いに教えあうという活動を展開しました。受験が終わってから、また現代語訳とか読んでくれて、世界で活躍するときに、源氏を語れる社会人になってくれればな、と思っています(^^)


 あ、寂聴さんは、ご自分の人生の大きなモチーフが「恋愛」だから(笑)、まあそれはそれでねー。

 寂聴さんは好きだけど。


 NHK出版からは、100分de名著のテキストが凄くよかったです!


⑥『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』北尾トロ 風塵社

 古本屋の世界って奥が深いんだなー。

 最近は、雑貨屋とかカフェとか併設の、かわいい古本屋もいっぱいあるけど、もともとは、男の世界っていう感じ。

 古本屋を営む筆者が、全国に古本買い付けの旅にでた様子がレポートされています。

 あほなこだわりが、超共感できて、読み物としても、楽しめました。


 これは姫路の古本屋、「おひさまゆうびん舎」さんで購入。


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 今年はひと月の読書がなかなか10に届かない・・・。

 この9月までで62冊。1年100いかないかなー。

 

 あと2カ月、がんばります!(もはや趣味なのか、なんなのか・・・。でも本を買う時は、「読むのが仕事だから!」と自分に言い訳しながら買ってます)