週末の土曜日のこと。
一週間の疲れから遅く起き、起きてからもぼーっとしていた。春のせいか異様に眠い。でも外はいいお天気みたいで、家にいるのはもったいない。
急に思い立ち、午後から上野へ行くことにした。
上野へ行く＝パンダを見に行く、だ。
たくさん寝たはずなのにまだ頭がぼーっとし、駅を出てヨタヨタと歩いて動物園に向かう。入口に到着してチケットを買おうとしたところ、警備員さんに声をかけられた。
「本日はパンダをご覧いただけません」
「えっ嘘！！なんで？(||ﾟДﾟ)」
「混雑で、お並びの受付を終了しております」
マジかー。ここまできたのに…
もう4時前だからそうかもなぁ。
思いつきで来たのだから仕方ない。むしろ先に教えてくれてありがとう。
この時私は何も知らなかった。
でも何となく、そんな気がする。
まさか？もしや？とネットで調べたところ、私の予想通りに双子パンダのシャオシャオとレイレイが4月16日から別々に暮らすと分かった。二人暮らしの見納めをしにきたお客で混み合っていたのかも。
大きくなった二頭のじゃれ合いが激しく、このままでは怪我の恐れがあるという理由で別居が決まり、少し前に動物園からその発表があったようだ。説明によると、片方が嫌がるそぶりを見せていると書かれていた。
https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=ueno&link_num=28512
パンダファンならば、オスのシャオシャオがメスのレイレイに激しくじゃれついているのは容易に想像がつく。シャオシャオは母のシンシンにもよくじゃれて甘えていたし、親離れした後はきょうだいのレイレイにじゃれていた。彼は甘えん坊のわんぱく坊主なのだ。
オスとメスの双子だから、いつか二頭が離れて暮らすのは分かっていたが、予想よりも早かった。
だるくて眠かった私が上野に行かねば！と思ったのはこの虫の知らせだったのか。それなのに双子を見られなくて残念無念…。
(´;ω;`)
不忍池のまわりの散りゆく桜を眺めて気分転換をし、デリーのカレーを食べて帰った。
上野は桜を楽しむインバウンド外国人がいっぱい。西洋、東洋、多国籍。
池の奥に見えるアパホテルは不忍池ビューでなかなかいいですよ。パンダ見物におすすめ(*･ω･)
↓アパについてはこの旅行記を参照
https://4travel.jp/travelogue/11771150
デリーのカシミールカレー
中毒性のあるカレーで、かなり辛いけどうまい。
空きっ腹で食べたので刺激が強すぎ、後でちょっとつらかった。（；＾ω＾）
そして翌日。
トイレに行きたくて早朝に目が覚めた私は再び思い立つ。
もしかしてまだ間に合うのでは？
ワンチャンあるんじゃね？
(||ﾟДﾟ)
やるべき家の雑事をこなし、午後に家を出た。午後ではあるが昨日よりはだいぶ早くに出た。
上野に着き、急ぎ足で上野動物園西園に向かう。
この日もいい天気で、上野公園界隈は人が多くて賑わっている。やはり外国人が多い。円安だからインバウンド客にとって日本は天国だろうねぇ。
日本人にとっては増税、物価高、円安でもはや海外旅行どころじゃないけど…。複雑な気分だわ。
(´Д`A;)
そんなこんなで動物園に着き、いざ！と思ったらこれ。
この日も早々と観覧受付が終わってた。
何ということでしょう…
世は無常。泣ける。
(ﾉ∀`)
今日がラストチャンスと駆け込むパンダファンが大勢いたのでしょうね。用事を片付けてからなどと思わず、朝イチに来るべきだった。反省。
残念ながら双子同居の見納めはできなかった。
ネットやSNSで見させてもらうことにする。
コロコロと戯れあって可愛かった双子たちももう独り立ち。パンダは単独で生活する動物なので、この先二頭が共に暮らすことはもうない。独り立ち後は親ともきょうだいとも離れたまま。のんきそうに見えて、パンダってなかなか過酷な人生なのだ。
親戚のおばさんのような気持ちで、二頭の独り立ちを応援したい。
シャオシャオ、レイレイ、がんばれー
(∩´∀`∩)
これまでの記録
2022年の春
パンダ仲間のAさんから観覧抽選に同行させてもらい、双子と初対面した日の写真
気に登るシャオシャオ
上の数ヶ月後の双子
ママに乳をねだる甘えん坊シャオシャオと、独立心のあるマイペースなレイレイ
日本で生まれたパンダは二歳になったら中国に返還するという決まりがあり、この二頭もいつまでも上野にはいられない。二頭は今年で三歳になり、シャンシャンの時とは違ってコロナ禍の制限も終わっている。いつどうなるか…私はそれが気になる。
皆さんも行ける時にぜひ上野へ。
新緑とパンダに癒されましょう。
(*･ω･)
