重い記事が続いたので小休憩。
決して反省していない訳ではないので、どうかお許しいただきたい。
私は気分が落ち込むと鎌倉方面に海を見に行く。
穏やかな海を眺めて、心を落ち着けるためだ。
初めて鎌倉に行った時、自分が上京するまで眺めていた日本海とは全く違うその風景に魅了された。なんというか、海がキラキラと光輝いて見えた。波があっても穏やかで、表情が穏やかな海。
鎌倉=グルメや古刹めぐりの方も多いが、私の場合は海だけ眺めれば満足。
そして基本的には考え事をしたい時や、落ち込んでいる時に足を運び、ガツガツ行動しない。
あくまでも気分転換だから。
小田急江ノ島線に乗り、片瀬江ノ島駅へ。
竜宮城のような駅舎がいつ見ても派手。
ここへ来るまでの重い気持ちが、良くも悪くもここでまず無理矢理に上げられる気がする。
駅を出て、江ノ島を眺める。
この日は夏のように晴れて鮮やかな青空だった。
そしてかなり暑かった。
日傘を持たずに行ってしまい、帰宅後に鏡を見たら日焼けで首まわりがヒリヒリして赤くなっていた。私は日焼け止めが苦手で、顔以外には滅多に塗らない。
将来を考えると日焼け防止が重要なのだろうが、私は無理なアンチエイジングは痛々しく見えて好きではないから自然でいい。美魔女になどならなくていいし、シミババアでも問題ない。
晴れてはいても、この日は富士山の姿が見えず。
それが不思議だ。
富士山が見える日はそれだけでラッキーだし、ありがたい気分になる。富士山は日本人の心の拠り所。
飛行機に乗っても、新幹線に乗っても、富士山を眺めたくてつい探してしまう。私だけだろうか…
江ノ島神社へ向かう参道。
私は人混みが苦手なので、なるべく朝早めに行く。
この日は起きるのが遅く、いつもよりも到着が遅かったけど、まだそれほど混んでおらず助かった。
お店が開き出すお昼前ごろから混んでくるのが常。朝早い時間はランニングをしている方が多い。
江ノ島の島内にはお宮がいくつか点在していて、それを一つずつ回る。途中に景色の良い休憩スポットやトイレもあるし、散策コースにちょうどいい。
江ノ島は階段が多いので、「エスカー」というエスカレーターを利用するのが楽なのだが、運動不足解消も兼ねてこの日は徒歩で。
門の上を、飛行機がエンジン音を響かせて飛んで行った。
私は飛行機が苦手だから、乗るよりも下から眺める方がいい。飛行機がよく見える冬は、飛んでいく飛行機を見上げて「いってらっしゃい」と見送る。
ここは「山二つ」と呼ばれる場所
海の青さがハワイみたいで気分が上がる。
この色は日本海では見られない。
日本海は黒っぽくて、迫ってくるような圧がある。
夏場はこんな色に見える日もあるけど、基本的に暗い色。冬の荒れた海を見ていると死にたくなりそうな気がする。つまり、そのぐらいに重く、深く、悲しく見える。
しかし日本海側は夕日だけは綺麗だと思う。
魚も美味しい。
気温が高くて夏のようではあれど、空と雲はもうすっかり秋めいている。
トンボも飛んでいた。
来年の手帳やカレンダーもお店に並び出したし、確実に今年も終わりへと近づいている。
去年の誕生日は友人に江ノ島に連れてきてもらったなぁと思い出した。一年というのは早い。
行きたかったお店が閉まっていたので、この日はこちらでランチすることに。
ちょうどお昼時なので空席待ちをした。
ここはテラス席が売りで、テラス希望のグループは一時間ぐらい待っていた様子。なかなか入れず、空腹でイライラしている方もチラホラ…
メールでの呼び出しシステムがあるけど、あまり待ちたくなかったら一巡目に入れるように開店前に行くか、席の予約がベストみたい。
店内はコロナ対策の関係か、満席にはしていない様子。テーブルは空いていても客を通しておらず、一人客の私もそこそこ待った。
ようやく案内され、テラスに近い店内の席へ。
窓からは海が見えるし、これで十分。
お店的に儲けの少ない下戸のおひとり様だし、わがままは言わない。
それに中だと冷房で涼むことができる。
外の暑さですっかり汗だくになってしまった。
キャンティはチェーン店なので特別感はない。でも何度も利用していて安心感がある。
ここはサラダのドレッシングが名物なのだが、一人だと量が多すぎて食べられない。基本的にシェアする料理が多いので、本当は二人以上が望ましい。
私はキャンティではいつも「真夜中のスパゲティ」を食べる。でもせっかく江ノ島に来たので、この日はしらすのペペロンチーノを注文。
しらすがたっぷり。
どこか和風の味がして美味しかった。
以前食べたしらすのピザも美味しかったので、しらすがお好きな方はお試しあれ。その地で獲れる物を食べるのがお出かけの醍醐味だし、私はそれを大切にしたい。
キャンティは江ノ島内と江ノ島水族館の方にお店があり、女性同士やデートにオススメ。
テラス席からの眺めはこんな感じ。
緊急事態宣言が終わりお酒が解禁になったので、昼間からワインを開けているグループが多かった。
この景色を眺めながらシャンパンとか飲んだら気持ちがいいだろうねぇ…
だからテラスの回転率はあまり良くないかも?
待たずに座りたい方は予約をしましょう。
ちなみにこの日はテラスの予約枠が終日満席だったそう。予定が決まったら予約はお早めに。
少しゆっくり休憩したかったのと、食後のコーヒーを欲してマンゴータルトを追加注文。
美味しかったけどマンゴーがもう少し沢山乗っていると嬉しいかも。そしてマンゴーはやはり生のをそのまま食べるのが一番だ。
隣の席の都会的な渋いおじさまは、つまみとパスタを食べつつ、一人でボトルのワインを開けて文庫本を読んでいた。その余裕のあるリラックス感が素敵だなぁと思った。
そういう風に力の抜けた大人になりたい。
服装も程よいリゾート感でおしゃれで、場に合わせたそのスタイルがこなれて見えた。
店内はこんな感じ。
結構広い。でもみんなテラスを希望するので、中はわりと空いている。
店も客も何の心配なく、満席にできる世の中に戻るといいね。
江ノ島で祀られる神様は女の神様なので、カップルで行くのはあまり良しとされていない。そして神社なので犬連れは控えた方がいい。
私は昔の人の言い伝えを重んじるので、独り身になるまで江ノ島神社内は入ったことがなかった。地元のミニ江ノ島のような弁財天も同じように言われているから、それを守っていたという訳。
去年初めて江ノ島神社へ入って、そこから眺める海の青さにとても癒された。そこそこ高さがあるから海や空が広々と見渡せて気持ちがいい。すっかり気に入ってしまった。
一番好きなのは七里ヶ浜だけど、こっちはまた別の魅力がある。自分にとって大事な場所の一つ。
江ノ島から青い海を見下ろしてぼんやり眺めると、心の雲が少し晴れる気がする。青色の分量の多い景色というのは心が安らぐ。
コロナもだいぶ落ち着いてきたものの、次の波が来るかどうかは誰にも分からない。冬には季節性インフルエンザもあるし、今は束の間の休息時間かもしれない。
チャンスを逃すと二度と行かれないこともあるし、旅というのは行ける時に、行きたいところへ行くのが大事だと私は感じている。
これは旅というほどの距離ではないにせよ、自身の生活圏から離れればそれは一つの小さな旅。遠くなくても、見方を変えれば旅なのだ。今はそれが多少しやすい時期。
混雑しない時間や曜日を狙い、基本的な対策に気をつけながら、皆様もぜひ江ノ島、鎌倉方面へ小さな旅はどうでしょう?帰る頃には心が洗われ、来た時よりもちょっと心が軽くなるはず。
朝早い時間や夕暮れ時は人が少なくて、より気持ちがいいのでおすすめ。昼間の混雑時に行くと、渋滞や人の多さで余計に疲れるのでご注意を。
車で行かれる方は、パーク&ライドという江ノ電乗車券と駐車場料金が込みのお得なセットがあるので、それを利用するのが◎
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsu/park_ride.html
この日は珍しく鎌倉まで足を運んだので、気が向いた時にそれも書こうと思う。
もしよかったらまたご覧下さい。
ここまで読んでいただき、どうもありがとう。
https://4travel.jp/travelogue/11655454