今さらではあるけれど、私がこのブログをはじめた理由について。

私は今年の一月末、人生で初めて救急車に乗るという体験をした。

その原因は結果的にいうとパニック障害による頻脈、動悸の発作だった。数年ぶりの大きな発作で、死ぬほど苦しかった。発作が起きる前に血栓症の再発が疑われ、その件で動揺したのが悪かったのだろう。人間関係のストレスも抱えていた。

パニック障害と診断されたのは血栓症で入院する前の誤診が一番最初。退院して三ヶ月後ぐらいに本当のパニック発作が始まった。救急車は今回が初めてだが、救急外来は過去に数回お世話になっている。母親からの遺伝と、血栓症で血管が詰まった際のPTSDが発症原因だと思う。

この救急車事件がきっかけで、血栓症やパニック発作の事を何か伝えられたらと思うようになった。




特に血栓症のこと。
新型コロナウイルスはそれに罹っても、ワクチンを打っても、稀に血栓症の副作用があると報道されている。「血栓症」を聞いた事があっても、それが何かを知る人は多くないだろう。

血栓症は血管内に血の塊ができる病気。その塊(血栓)が脳に詰まれば脳梗塞、心臓ならば心筋梗塞、肺に詰まれば私と同じ肺塞栓症で、どれも命に関わるのだ。

何が恐ろしいかといえば、血栓症というのは症状が出るまで全く気が付かない事。頻脈などの症状で病院へ行ったとしても、医師にその知識があり、血栓症を疑わない限り診断は難しいのだそう。

原因不明の突然死などを合わせると、その死者はかなり多いのではないかと思う。肺塞栓の致死率は30%だから低くはない。若くても、誰にでも起こりうる病気である事を知ってほしい。コロナで血栓が話題になった今だから書こうと思った。




もう一つは病気を過去として消化するため。
治療が終わり「終わった事」とはしていたけれど、再発の不安が常に心の中にあった。忘れる事はないにせよ、その不安からそろそろ解放されたい。書く事で振り返り、心の整理をしたかった。だから病気だけでなく当時の状況や心境も綴っている。


「書く」というのは癒しの効果があるそうだ。
その日一日の出来事、感情を紙に書く事は頭の中や感情の整理に良いらしい。私はこうしてブログに書いているけど、要らない紙に書き殴り、すぐに捨ててもいい。それをする事でスッキリできる。◯◯がイヤだった、とか◯◯が美味しかった、とかそんなのでいい。

こういう目的で書いているので、病気の事や台湾ネタなど内容がランダムで読みづらいと思う。誰かに読んでいただければ幸いだし、読み手がなくとも自分のために続けようと思う。単なる自分語りでしかないが、どの記事もちゃんと考えて書いている。

美しい景色に感動できるのも、美味しい物を食べられるのも、人と笑い合えるのも命あってこそ。

自分を守り、癒やし、大切にできるのは自分だけ。こんな時代だから心と身体の健康をより一層大切にしたい。

人生の時間は思っているよりも短い。
自分の人生を目一杯楽しみましょう。