年に数回、大きなニキビができる。


洗顔が雑なせいか、栄養の偏りか、はたまた生活の乱れか原因は分からない。ホルモンバランスや免疫力低下の関連もあるのかもしれない。


ポツンと小さくできたのが、悪化して赤く大きくなる。顔の吹き出物は目立つから、みっともなくて恥ずかしい。それがあると気になってたまらない。鏡を見てはため息をつく。


薬を塗っても、ビタミン剤を飲んでも効かず、中に白く膿が溜まるようなのだと最悪だ。痛いわ、みっともないわで気持ちが落ち着かない。


鼻下などに出来て治りが悪く痛みがある時は、やむを得ず皮膚科に行って、そこで医師から膿を出してもらう。処置後に処方薬を塗れば落ち着くが、潰すことで跡が残ることもある。


ここまでなるのは年に一度あるかないかぐらいだが、私は一週間ほど前から額にこういうニキビができて困っていた。赤く目立ち、それが白くなってきてもなかなか膿が出そうにない。潰れそうで潰れず、熱感があって痛い。場所が額なので恥ずかしい。


顔まわりのニキビは絶対に潰してはダメだと昔祖母に教えられた。それをすると傷に菌が入って大変なことになりかねないと言われたので、自分で無理矢理潰すことはしないが、針を刺したら膿が出せるのになと悶々とする。


皮膚科に行くか?いや、これはそこまでじゃないような…。皮膚科の処置は祖母の言う潰す行為にあたるが、器具がきちんと消毒されているので素人が自分でやるのとは違う。プロの手を借りたいと思いつつ、もう少しで自壊する気もする。


皮膚科に行くか否かを数日逡巡しているうちに、ようやく自然に潰れて膿が出た。傷口を綺麗に洗い、市販の薬を塗る。この様子ならば徐々に治るだろう。膿が出るとだいぶ目立たなくなった。


↓額にニキビができると千昌夫さんを思い出す



この一件で気付いたことがある。


溜まった膿は出さなければならないが、無理矢理出してはダメ。よほどひどくない限り、自然に膿が出て傷が治るようになっているから。人の自然治癒力ってすごいのよね。


心の傷、膿も同じではないか?

傷があると気になり、早く楽になりたいと焦る。みっともない、苦しい、見たくない。無理矢理に傷に蓋をして隠しても、それは中でさらに悪化していくから、結局いつか膿を出さねばならなくなる。そしてその時はかなり酷いことになっている。


カウンセリングなど人の手を借りて回復する方法があっても、必ずしも良くなるとは限らない。その時に少し良くなったとしても、再び繰り返してしまうこともあるはずだ。


ニキビが出ないように根本的に治すには、普段の生活を見直しての改善も必要で、それは長期で継続しての行動が大切になる。急に、すぐになんて改善できない。漢方薬のように時間をかけないと効果に至らない。


それと同じように自身の心の傷や膿も原因が何かを冷静に振り返って見定め、少しずつ改善することが大事な為のではないか。そんなことを考えた。


人の心もニキビと同じく、自分で回復する力を持っている。転んで傷付いても、誤って転落してボロボロになっても、死なない限りは治療可能なはず。少しずつだとしても、治そうという力を身体は持っている。


重症で自分の力だけではもはや無理だと判断したら、医師にニキビの処置をしてもらうようにプロの手を借りる。人が持つ自然治癒力というのはすごいが、自分で自分の手術ができないように無理なこともあるから。


膿は焦って出さずに落ち着いて様子を見る。

楽になりたいと変な薬や民間療法に手を出さない。

自分の自然治癒力を信じる。

それが大事なんだな。


額のニキビが潰れた跡はまだ赤い。

綺麗に治るように労りたい。

しっかり睡眠、食事の栄養のバランスを考えよう。