このPV、楽曲も映像もとても魅力的で、公開以来、何度も視聴している。
それでは、時系列でこの映像を。
新潟在住アイドル・ユニットNegiccoのメンバー、Kaede。
生誕を記念した2作目のソロシングル「ただいまの魔法」のMV。
2018年9月19日(水)発売 「ただいまの魔法」
作詞・作曲・編曲 和田唱(TRICERATOPS)
とある衛星、そこには水が存在し、
地形によっては大量の水が地球で言うところの湖のような状態となっている。
そしてその水面には、星間飛行を可能にしている一機の宇宙船が係留されている。
停泊する宇宙船の基地である。
湖水のかなたには巨大な建造物。
この星における何かの工場か、あるいはエネルギー供給元なのかもしれない。
そこからケーブルで導かれているのは、
地球で呼ぶデンキのようだ。
主人公であるNegiccoのkaede(地球上での通称は、かえぽ)が宇宙船船内からデッキに現れた。
空を見上げるのは、出発が間近かで雲行きが気になるらしい。
アンテナを広げ、
交信機をチューニングする。
星間飛行の前に水分を補給する。
宇宙船の船内。
そのエンジンルーム通路の両側には、
小型だけれども驚異の推進力を持つエンジンが並んでいる。
その目視確認に余念のないかえぽ。
かえぽの手にしているのは地球上では箒&ちりとりと呼ぶのだが、
これはエンジンの重要な点検器具なのだ。
エンジンから、前回の星間飛行で使い切った球体エネルギーを取り出すかえぽ。
球体エネルギーを新しいものに入れ替えておかねばならない。
何かを手にしてエンジンルームにやってくるかえぽ。
地球上でのこの行為は、いわゆる雑巾絞りと拭き掃除にしか見えない。
しかし、この星においてはそうではなく、
ごくわずかな水分をエンジンの表面に馴染ませることで、
揮発力を高めるための極めて大切なプロセスなのだ。
エンジンの一台と向き合い、詳細に点検する。
異常がないか、チェックするかえぽ。
さすが、地球上では考えられないエンジン形態。
これから向かう、遥かかなたの星を確認するかえぽ。
それは、宇宙船内での作業だ。
出発の準備がひととおり終了し、しばし寛ぐかえぽ。
この星の水面も、地球同様に美しい。
かえぽも水面を眺めて、
前年に訪れた地球における風景を思い出しているのかもしれない。
そして、ふと寝そべってみたのだが、あわてて思い出したのは、
宇宙船の出発坑の準備態勢が、整っているかということ。
さすがは地球上で言うリケジョ、大丈夫だということを瞬時に悟ったらしい。
この星の太陽も時間と共に移動して、まもなく陽が沈む。
エンジンの最終点検を行うかえぽ。
この日の沈む直前の輝きは、地球と酷似している。
自分の乗り込む宇宙船を見つめるかえぽ。
エンジンの最終点検、球体エネルギーをさらに一個補充しておく。
乗り込みゆく、かえぽ。
この星をしばらく留守にするので、
振り向きざまに別れの挨拶をするかのようなかえぽ。
それは同時に、地球にいる人類へ向かっての親しみを込めた挨拶でもある。
そして異星からやってきたかえぽは、2018年9月15日WWW X に降り立つ。
毎年、この日の前後にやってくるかえぽ。
彼女の到来を待つ者にとって、
かえぽから発せられる 「ただいま」 という言葉、
それはそれを聞きたいがために集う人々の、
1年間、待ち望んでいた瞬間。
そして、かえぽへ返す言葉はただひとつ、
それは彼らの万感の思いが込められた 「おかえり」 しかありえない。
この二つの言葉のやりとりのためにだけでも、
その場所にいる価値がある。
だからそれを、
Kaedeの「ただいまの魔法」 と呼ぶ。
今回のブログは、東森さんの「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
“『ただいまの魔法/kaede(Negicco)』に震えた”
を読んで刺激されて書いてみました。
東森さん、ドウモアリガトウ。
かえぽは、Negiccoのメンバー3人の中で、もっとも異星人っぽいような。
なんだか少しミステリアスな雰囲気があるし、
いつも冷静で落ち着いているから。