9つのパートに分かれた、つきやまかだん

下の段の西むきのスペースに、

赤ときいろの金連花をひとつずつ植えました。


季節は5月、春うきうきのころです。


ポットで買った花苗は、2、3個ほど花が咲いていたのですが、

つぼみがどんどん出てきて、すぐにいっぱい咲きました。


名前の由来になったらしいのですが、

蓮を、そのまま小さくかわいくしたような葉っぱを

口に含むと、わさびのようなカラシのような、

ぴりっと味がします。さわやかな気持ちになれます。

ちょっといいです。


でも、あまり葉っぱばかりとって食べると、

育ちきれないといけないので、忘れたふりをしていました。

で、いつのまにか満開、

茎葉はかよわい感じながら、20ずつほども花が咲きました。


そのままにしておいたので、

種がまわりに落ちていて、

また来春にでてくるといいなと思っていました。


ら、秋に少しだけ発芽し、

今では半分以下の背丈ながら、

花をひとつ、ふたつ、咲かせました。

寒くなっていくこのごろなのに、

あわい緑の葉がふんばっています。

なんとかこの花に実をならせて、

また次ぎの春へ継いでいきたい、と考えているようです。


はい、葉っぱを食べるのはがまんしますよ。



パーマカルチャーという本に、

土山をぐるぐると、石をならべて、らせんに切り分け、

ハーブを育てる、花壇(?)が紹介してありました。


360度、ぜん方向に向いているので、

陽当たりがすきな子や、日陰がよい子、

高低差があるので、

乾燥ぎみでのびる子、湿気があって喜ぶ子など、

いろいろなハーブたちが、そこで生きていけるという算段です。


確かに、自然は平らなところばかりではないので、

こういう形で、

お庭に、立体地形と、いろいろな環境条件をととのえるのは、

なかなかな発想です。


でも、いざ、まんまつくろうと思うと、

高低差0.9メートル、直径3.6メートルは、最低ほしいところで、

ちょっと・・・


そこで、一辺が90㎝、はば20㎝ほどの木板で、

六角形に枠をつくり、15㎝ほど土を入れました。

角々のジョイントは、丸太を立てて、

いいかげんに角度調整できるようにしています。

その上に、一辺が60㎝の小さな六角形をのせて土を入れ、

そこは内側を木板で三分しました。


これで、高さ30㎝、直径150センチ、

ぜん方位日照対応、少しは高低差をもった、

小さな築山花壇のできあがりです。


中木枠と外木枠を、平行ではなく、30度ずらしたので、

9つの植え込みスペースができ、

いろいろなハーブを植えてもらいました。


さて・・・さて・・・


ときおり、お庭づくりを、手伝わさせてもらいます。

感じることは、

いい仕事は費用がかかる、あたりまえですね。


商店などに並んでいるものの値段は、

以前は、製造コストが半分、物流・販売コストが半分、

あいだに、卸事業者さんがはいれば、さらにコストがかかっていたそうです。

ところがこのところのデフレはものすごく、値段が下がっていて、

ものが手元に届くまでの、それぞれの利益は極薄になっています。


いきおい、人手をかけずに、つくり・はこび・売る、となります。

インターネット、TV通販、

同一規格・大量生産のつくり方と、コミュニケーションレスの売り方は、

じだいのながれにも合ったように思います。

売上の小さな商店街のお店は、やっていけないのもよくわかります。


けれども、お庭づくりはそうはいきません。


そのお庭、暮らす人にあわせた、一点もの、オーダーメイドです。

カタログから選んだお庭製品でも、

ただ組立・設置すればよい、というものではないと感じました。


人手をかければかけるほど、よいものができます。

施主さんのニーズやお庭でのライフスタイル、動線、庭の物理的な条件などを、

検討する範囲、深く考える時間、

いろいろな事態に対応できるはば・余裕、数年後の姿など、

一点ものならではの、毎回まいかいの奥深さがあります。


デザイン・設計のよしあしは、専門知識を持った人が、

どれだけその経験を生かして時間をかけられるか、

つまり、デザイナーさんのコストをどれだけみるか、

また、職人さんが現場でどれだけ手間ひま、つまりコストをかけられるかで、

まったく別のものになります。


ガラスの温室ひとつを設置するのでも、

見えない部分で大切なのは、基礎です。

プロなら誰でも、基礎は同じにつくると思ってませんか?

そうではありません。

設計・素材・工法・施工はぴんからきりまで・・・


さらに、たとえば近くに植木があれば、

その木が成長して、温室への陽あたりや風通しはどうかわるか、

基礎の下にもぐりこんでいる根が太くなったらどうか、

切って縮めたときは、木にはどの程度の影響をあたえるか、

それで施主さんの動きやライフスタイルはどうかなど・・・


すけっとの身としては、

おねだんの価値を、きちんと判断される施主さんが、

買い物上手だと思います。



ほうれんそうですか?


たしかに見覚えのある芽なのですが、

ほそながいうさぎの耳のようで、特徴まるだしですし、

でも、まいたかなぁ???


ちがう畝にまいて、

消えていった子たちは覚えているのですけれど、

欲を出して、あまり種を、

となりの畝にばらまいたような、ほおりなげたようなことが、

あったような、なかったような・・・


記憶って、こんな程度ですね。記録もあまりものはつけてないし、

こういうものは、自生えに分類するということで、

武者修行にほおり出した子が、たくましく自己主張して、

帰ってきてくた感で、うれしいです。


冬、寒くなるにつけ、青みをまし、

たまたまの雪に埋もれても、へばりつくように生き延びて、

春がきて薹だちしました。

雄株が先に花ひらき、それを受けるように雌株がきます。

ずっとひ弱なふうでしたけれど、実をつけ、

星のような、とげとげのある小さな種をとりました。


その子供たちが、土寄せで掘り起こしたので、おもて近くに出て、

適温・適湿・よい日照と、発芽してきたのだと思います。

ちょっと自信がない。


よしよし、今回は食べてあげるから、葉をのばすんだよと、

はげましているのか、ほめているのかわかりませんが、

話しておきました。

葉をひろげのばすことをやめてしまうかもしれません。



ぱさぱさぱさ、どたっと、降ってきました。

10、20ほどもです。


本当に、大きな音がしている訳では、ないのでしょうけれど、

イメージは、大ぶりのひょうがいくつも落ちてきた、という感じです。


ほんとうに、おだやかというのがぴったり、

たっぷりと朝露にぬれてしっとりした草々、畝、土、野菜たち。

陽があたって、風もなく、ほんのりとあたたかい。

さて、このままとけていたいのですけれど、

そうもいかないのですと車に乗り込んで、ちょっとじっとしていたら、

これです。


すずめが20羽、ひとかたまりで降りてきました。

ほんとうに・・・人影がきえるのを待っていましたとばかりです。

消えていないって、車の中にいるのに・・・

もう動けません。固まってしまいました。


防風ネットの上、杭の上、支竹柱の上、地面に直接、とまっています。

あっち向き、こっち向き、ばらばらで、そこそこぷくっとしています。

おしりぺったんの子もいます。

ほっぺたの黒い班が、ぼんやりくっきり、

それがちょこちょこしています。

誰かが飛びつと、5、6羽が反応して、

同じ方向に飛び去り寄って、しばらくしてまた戻ってきます。


食べ物が豊富な時期のせいか、必死というより楽しげに、

せわしないというより、踊りはねるように。

やがて、畳一畳ほどの小さな畑に集まってきました。

ひとり生えの秋じゃがのあいだに、

てんでばらばらに、ぴょこぴょこしています。


どすどすと、恐竜のように二羽のハトが、すぐそばを通りすぎても、

横目でちらと見るだけで、つんつんです。

何か、白いものをついばんで、食しています。


あれ?なんだっけ、あそこに食べるものなんかあったかぁ???


確認のため、車から出ると、あっというまにぴゅーです。

近くにいる気配はなくなりました。さすが野生です。


はてさてとのぞいて、思い出しました。

種をとるために干しておいたきゅうりの跡でした。

おおまかにとるだけとって、それから2ヶ月ほども経っています。

とり残こしはそこにずっとあったのですが・・・

今日、今、この時期なの?



通い道の途中、センターラインのない水路ぞいの路を拡幅しようと、

少し前から通行止めになりました。


素直にコの字に回ればよいのですが、

少しでもショートカットしようと、くの字の路はないかと、

集落に入ってみました。

生活道路は危ないし、地域の人には迷惑だろうと思いながらも、

ゆっくり見慣れないところを走ってみると、

発見がありました。


そこそこの草木や、秋作物が育っている畑に囲まれた一角に、

機械で見事に耕起された、畑がありました。

赤茶色の土ですが、実にきちんと畝立てされていて、

これは耕作する人の性格でしょうね、まっすぐです。

アールやでこぼこは見あたりません。

そして、やわらかそうなのです、土が。


二週間ほどして、つい、その路をまた通ってしまいました。

回り道に指定された狭い旧道よりは、すれちがう車がなく、

ゆつくりゆったり走ります。


例の畑が見えました。

なんだか土が硬く見えました。地上絵のような、

土木工事の土台のような、堅牢な構造に見えました。


あんなに土が露出して大丈夫なのかと心配ですけれど、

でも、機械で耕起するのも当然だなぁと思います。

一反(300坪、約1000㎡)ほどもあって、

趣味で、牛馬で、わいわいやりながら耕すのは楽しいでしょうが、

牛馬とつきあうのはたいへんです。

人力で耕すなら、出荷作物の価格を何倍にもしなければ、合いません。


こう考えていくと、除草剤もできるだけ使わないようにしても、

いくらかはとなりますし、化学肥料も使って、防虫剤もとなります。

できるかぎり減農薬でつくり、体に良く、農薬代も減らしてと言いつつも、

出荷作物の値段とのかねあいになるのでしょうね。


ふかふかの土、安心な土、安全な土、

虫・草・鳥・生き物がいきいきとして、

人がぼーっとしていても気持ちのよい畑というのは・・・

ゆたかさなのでしょうね。




通りすがりの畑に、背丈を超える大きさに育ったトウモロコシが、

雄花をたくさんひらかせていました。

うっ!びっくり。


普通は夏?だったよなぁと思いながら、いまは秋。

この時期、この気温、この日照で、路地栽培でなるのかぁと・・・

でも、充分に青く濃く、立派に、いくえにもできていて、

あり…なんですね。


小学生のころだったか、庭の一角、半畳ほどもない狭いところを掘りかえして、

なぜか種をまいて、トウモロコシを育てた記憶があって、

子どもの目にも、茎が細くて、弱々しくて、

食べた覚えもないので、そのままほうり出したと思います。


トウモロコシをたくさん食べるアジアのどこかの国の屋台に、

いろいろなトウモロコシを売っていたので、

つい手が出て食べてみたら、日本人好みの、もっちりした食感と、

甘すぎない味わいに、おお、別物と。


それに近いものはないかと、

白黒黄色の実がまだらになる品種を播いてみたら、

たくましく太い茎、青々とした葉が育ってきました。

実がなりはじめると、コガネムシががぶっと実や茎にしがみつきます。

栄養をすっているのでしょうか、茎がそこから折れてしまいました。

それでも生き残った子たちは、正味15㎝ほどの実になりました。


小さいので、結局、ゆでたり焼いたりして食べることはがまんして、

枯れるまで待って、種をとりました。


ひと冬がすぎ、かりかりに乾燥した実を口に入れて、

軽くぽりぽりしていると、いかにもトウモロコシの風味が、

口いっぱいに広がっていきます。

ようし、ようしと、畑に直まきしたのですがのびてきません。

別に苗床で元気に育った子たちを移植しました。


けれども栄養が足りないせいか、じゅうぶんには育ちませんでした。

30㎝ほどの背丈まではなんとかいって、

子どものころのイメージと比べれば、

それより太い茎になりそうな感じだったのですが・・・


野菜は宿根草や多年性のものより、

一シーズンで発芽から実をつけて枯れていく、一年性のものが多いので、

大きな実をとろうとすると、

葉も大きく、茎もしっかり、根もがっしりということで、

たくさんの栄養が必要なのかもしれません。


でもなぁ、今年はほとんど肥料なしでやってみることにしていたので・・・

その方がおいしいし、でもひとつも育たなくては悲しいし・・・




-田中修さん 『ふしぎの植物学』 (中公新書)


生物学とか、農学とか、きちんとした専門レベルの教育は受けたことがないので、

ここに書かれていることが、専門家としての常識なのかどうか、

判断できないのですけれど、

中学生なら充分、ひょっとしたら小学生でも理解できるかもしれないほどの、

きらめくような科学的なストーリーでした。


関心することしきり。

ついつい植物たちに話しかけてしまいます。

いまどうしているの?寒いの?どんなストレスかかえてる?

どうしてあげると気持ちが楽になるの?

おなかへってる?


で、同じ生き物でも、人間の身体はどうなのかなとか、

病気を治すことは関心が高いから、

ひょっとして医学的なことはよく伝えられるけれど、

それ以外の人間の生理的な研究はあまりできていないのかなとか。


けっきょく、関心のないことは、あまりよく知らないという、

あたりまえのことに気がついて、

子どもたちが関心・興味を覚えるような、

日常から非日常へ飛び越える刺激を上手に提供できれば、

子どもたちは、どんどんすてきにのびていくのかなとか。


そんなことを考えさせてくれた本でした。

世界は広く、そして深い。



あたたかいからと油断していたら、寒波がきました。

3日ほどでしたが、初霜がおりました。

出かかっていたそらまめ君の芽が、ちぢこまってしまいました。


はじめてそらまめ君をまいたときは、

充分な栄養をふりかけ、

土が乾燥しないように溝をきってそこにまき、

あたたかな土壌、つまり白い不織布でマルチがけして、

やっぱりおいしいからと、特別扱いをしました。


種子も、にんにくや生姜ほどではないですが、けっこう高いですし、

ちゃんと育ってくれたらと願い、真冬の寒さでちぢんでいても、

藁をかて、日あたりを気にして、過保護でした。

そらまめ君などと、呼んでしまっていることからも、いけません。

おかげでとてもよく育ち、実をたくさんつけてくれました。


それは、いま思えば世話のやきすぎで、できてあたりまえなのですが、

つぎの年は、それでできた種子を使って、

自力でやってねとばかり、放置しすぎました。


そもそも芽があまりでず、欠株だらけで、成長も遅く、

アブラムシがついた穂先を切り落とすと、

株がなくなってしまうような大きさです。

連作障害だけは避けようと、ちがう畝を使ったのですが、

やっぱり、視線が足りなかったと思っています。

いえいえ、見ていても、あえて放置したという感じでしょうか。


それでもがんばっていて、

なんとか春4月頃までは、小さいなりに株があったのですが、

やがて溶け消えてしまいました。

保温なし、肥料なし、それでも必死に生ようとしている子たち、

まわりの草を除いてやるのが、いっぱいのことでした。


いじわるな気分ということではないにしろ、

そんな自分が、よくわかりません。

あれだけ立派に育つのだから、

自力でいけるよということに、ひっかかり過ぎたと思っています。


もう少し力をぬいて、つきあっていればよかった・・・

明日は、切り藁をまいて、保湿・保温を高めてあげようっと。



まちづくり有限会社のきはと同じ財布なのですが、

特に、畑づくりと庭づくりは、ひじえ農園という名称で対応しています。


(有)ノキハは、愛知県愛西市においていますが、

ひじえ農園は、三重県桑名市多度町に窓口をおいていて、

おいでいただくと、このブログでお話している畑があります。


時間があると、ここでぼーっとしています。

ご用の方は、訪ねてみてください。

ひょっとしたらお会いできるかもしれませんね。


ホームページはこちらです


 有限会社ノキハ


  設立年月日 2003年12月16日
  資本金300万円

  業務内容
  ●家庭菜園づくり・畑づくり、野菜づくり相談、不耕起農業相談
  ●光・空気・水を考えた庭づくり、生き物の集まる庭づくり相談、
  ●まちづくりのコンサルティング、ひとづくり講座の企画運営・講師
  ●特定非営利活動法人(NPO)に関する相談

  所在地
  ●有限会社ノキハ 本社
   愛知県愛西市町方町十二城149-4
   電話0567-26-7715 FAX0567-26-7994
   E-mail : nokiha@miraiwork.jp
   
ご連絡は電子メールが確実だと思います
  ●有限会社ノキハ農園事業部/ひじえ農園
   三重県桑名市多度町肱江茶里335