かんから空気で、とうめいなけしきでも、

ちかい山は緑で、とおいところは青いろです。

くうきえんきん法なのですが、

かんからだから、くっきり、せんめい、寒い日です。


しっとりした日もあります。

あたたかかで、やさしくて、ほっとしているのがわかります。


凍えたり、のびだらりとしたり、

ちゃんと顔が違います。ゆるんでるよ。


土の中は、もっと、ゆるり、

ねぎの白身が、ほんわかわかで、湯げだってます。

かぶのようなかおをした、赤い大根がつやつやで、

掘り起こしてくれと・・・すっと、もち上がっりました。


霜と風のふちどりで、とげとげしいしろ菜も、

それでもゆるめば、濃い緑、たくましいです。


みんな、たえるときはたえて、

ゆるむときはゆるんで、元気。

よかった。



こっちはたいしたことはなかったのですけれど、ゆきでした。


てんきよほうの雲のずは、日本海がすじで、しろいしろい、

あれが、どんどん、ながれてきては、

どっかん雪で、雪国のひとたちは、きっとすごいことに…


はたけは3センチほど積もりました…

かぶりました、のほうがあたっています。


畝はしろく、うねっていて、

そこかららっきょうが、はりねずみのように、突きだしています、

たまねぎは一本ずつ。にらは姿をかくし、

わけぎは整然と、れつをつくってぴんとしていて、

ねぎは、ちょっとおれて、へたれぎみです。


ぺしゃっているのは、たまにならなかった白菜、こまつな、そらまめ君、

えんどう豆は、竹の小枝がささえて、折れずにすみました。

埋まっています、自生えのにんじん、草々。

だいずは、かれ色のまま、ぼうぼうの荒野です。


夏から、ずっと、残っていた京甘長が、

すくっと立って、実のこいあかと茎のミドリが、

いちめんの白に、あざやかに…クリスマスいろ。


さらさらとつづいていた、寒くない晩秋、

あたたかい初冬が、終わりました。


葉はちぢれ落ち、緑はちいさくなって、ふゆふゆ、

ちょっとあたたかかったり、寒かったり、冷たかったりして、

冬至ですね。


はたけで生きている子たちも、

ちゃんと、冬を越えようね。



材をあつかう機会があって、

いくらか端材がでそうです。


畑にいろいろな工作物があるのですが、

余った、半端な材料がたまってくると、

自分のところは、きれいにつくる必要はないので、

というか、手づくり感がいいので、てきとうにつくります。


たまってきたので、うずうずしています。


寒いし!神経痛はでるし、筋肉はきしむし、めまいはするしで、

近所のじいちゃんが、元気がありません、

フードつきの耐水・耐寒コート、襟まきがわりの三重のタオル、

JAマークつきの帽子、ながぐつ、きぶくれた胴まわり。

それでも昼間、あたたかいときに、

だいどころの、野菜くずなどをバケツにいれて、

この大きさ、重さなら、持てると、田んぼにまいています。

米の、よい肥料になります。


そんなじいちゃんが、

ひょいひょいと、物置小屋をたてます。


よい、ほら、ほい、ぽん…トン、トン。

ありあまりの木柱を、一斗缶にさしこんで、大ぶりの小石で、かりにこていし、

カンごと埋めこみ、簡単な板でとめて、いちぎめしたら、

モルタルねって、構造柱がはねて、踊らないようにして。

できたら、間に材をわたし、梁をつくり、たるきをつけて、

ありあわせの屋根いたを固定し、

壁板をとりつけて、ちゃんちゃん。・・・おそるべし。


で、頭の中。

設計図は、なんどもかきかえているのですが、

ちゃくしゅするのは、まだ、まだ。

シーズンは、長いのだから、がまんです、

冬のたのしみ、待ちます。



緑の芝がひろびろとした、おうちでした。


スクエアーな感じの芝庭で、

そのままコンクリートのたたきにつながり、砕石スペースを経て、

道路へと展開しています。

フェンスはなく、そのオープンさ、広さ、奥行きが、

いい感じのおうちです。


都市部ではこうはいかないというぐらい、

山の緑の木々が、借景としていきています。

生き物たちのくらしの空間と、境なくつながっています。


その家の横、奥行きを持たせている広い畑、

ここの排水の改良をということでしたけれど、

全体を巡回式の庭園にすればすてきですねと、

思いは大きくひろがりました。


今回はなりませんでしたけれど、

大きな空間に庭園をあらわしていくお手伝いは、

ガーデンサポーターとしては、やってみたいところです。

施主さんの個性、思い、性分を、大いに発信する場ですね。


スクエアーな芝庭の真ん中に、

一本の木を植えることになりました。


一本の木に、赤と白の花が咲く、

立ち姿が見事な木が植わりました。

両腕をたらして、しなやかに、でもしゃんと立っています。

見事なバランスでした。


黄色い砂岩で周りを縁取りしたので、

季節には、紅白の花色と芝緑と黄色とで、

あでやかに浮かびあがることでしょう。


一本の木が持つ、空間を変える力を、

まざまざと見せてもらえました。

ありがとうございました。


もちろん、整地したときには、いなかったのです、

で、気がつくと、1メートルほどの背丈でした。


根もとから、くきがなんぼんも株立ちして、

台所のボールをさかさまにかぶせたようです。

しかもすきすきで、その直径が1メートル。

ちょっとすごいです。


いつのまにか…というのは、

ある程度になるまでは、見ていて、見ていないのですけれど、

なにげに、ああ、いるなぁと…

はっきり意識したときは、

うん、ここがいいんだね、わかりました。


なんだか一年中、花を咲かせているような気がしています。

さすがに、冬は、

おとなしく枯れたような、そうでもないようなふうです。


名前もわからなくて、ガーデンデザイナーさんが教えてくれて、

それでも覚えきれず、5回ほど聞いて覚えました。

近くのおばあさんなど、くるたびに名前を聞かれます。


こぶりの花が、白くてとてもきれいで、

畝と砂利路のわきにいるので、なんかいも軽トラックにふまれ、

草がねもとにわりこみ、ダイズもからまって、

それでも、ここのシンボルフラワーのように、

どんとしています。


そうしてていいです。

思い出しました。ガウラです。



おっ、寒む!

初霜からいっか月ほどすぎて、12月は、まい朝のように霜です・・・か?

ゆきぐにの人たちからみれば、

どこが寒いか?と言われてしまうのでしょうけれど…


草も野菜も、

春そうそうに、他の子たちよりも、少しでも早く、立ちあがって、

あたたかさを独りじめしようと、

秋のおわりにころには、ちゃんと緑のかたちになっています。


寒い冬に凍りついてしまわないなように、地下に栄養をたくわえたり、、

地上では、低く地面にはりついたり、

葉っぱに糖分を増やして、凍らないようにしたり、

成長のかなめの芽を、葉っぱでくるみこんで暖かくしたり・・・

みんな、いろいろな工夫をしているのですが、

あまりにも無防備にみえるのは、えんどう豆です。


なにしろ細い、茎がよわよわしい。


赤、ピンク、うすむらさきなど、美しい花をつけるスイートピーや、

春、もうもうと立ち上がって、

他の子たちをくるみこんでしまう、カラスのえんどうなども、

このたぐい。


雪がふれば、ぽきりと折れて、そのまま消えてしまいます。

このころ、10センチほどにそだったえんどう豆は、

特に、いけません。


それで、近くの作業所の、たけのこ畑のていれを、手つだって、

これはこれで楽しいのですが、刈りとった竹をもらいます。

その小枝を、この子に、そっと寄り添わせます。


ちょっとだけ、支えてもらって、

なんだかしゃんとしたような、かえってなよなよしたような、

でも、こちらも、安心したような気持ちになります。


雪がふりそうなときに、手箕でもかけておけばいいと、

近所のじいちゃんが教えてくれました。

野菜のそばに、いつもいる人ならでは…


寒さはいや、でも、きらいではない、

でも、うごきたくない、というので、

竹の小枝の支えとなりました。


もっと寒くなったら、

寒い風が、すこしはやわらぐように、

小さな藁の壁をつくってあげたいと、きぼうしています。



この時期、秋と冬が混じり合っているときは、

畑の色は、柴犬色と明るい緑色とがまざりあっています。


みどりをたもったまま、春まで、じっと、知らぬ顔をしている子たちと、

積み上げてある枯れ草とが、いっしょに相談しているみたいです。


あたたかく、やさしい、そよそよが通りすぎていくときなどは、

なんだかうまくいってますよという感じで、

しっとりと、土たちが、いきいきしているようです。

このあたたかそうな湿りが、生きてる子たちの、

元気のもとのように思えます。


そういえば、冬、カンカンに寒いときは、

土も空気も乾いていて、泣きたくなります。

湿りがないと、のどもはなもめもみみも、

きゅんとしまって閉じているようですから、

草花土も、生き物も、上に枯れがかぶっていれば、

ほんのりつつまれた感じで、安心なのかもしれません。


寒い時期にうごく菌もあって、

それはそれでとてもがんばるそうで、

土の変化に大切なのだそうです。

目には見えませんけれど、

なんとなく、あんなふうなことかなと思うこともあります。


しっとりしめった土は暖かくて、

居心地のよさを伝えてくれます。

ええ、来年も大丈夫ですよ。



輝いている、うすい茶色、

ときにはピンク、ときにはきいろ、しろ、つやつや。

しゃきしゃき、音いろが聞こえてきます。


はい、玉ねぎです。


8月の末だったと思います、黒い小さな種をまきました。

かたちは朝顔の種の感じ。


ほそくて、ながい、しゃきんとした芽が一本、

ふたつ折りになって、まっすぐ上に、のび出ます。

どうやってはかるのか、地上数センチで、

くるりとはねて、一本だちのねぎのようになります。


それから、ゆっくりゆっくり、

背も高く、径もふとくなっていきます。

そのはずです。

鉛筆の太さほどになったらとありましたけれど、

なかなか、そうはなりませんでした。


だんたん寒くなるので、植えかえることにしました。

あるていど密に植えて、薹立ちさせず、ネギ坊主ができないよう。

地中にまるまると太らせるのだそうです。


旬に掘り出すと、かわいい、つまり小さい、

ラグビーボールのような玉ねぎがいました。

日本の野菜売り場での姿は、想像しないでくださいね。


この子たちは、まちがいなく玉ねぎ、新玉です。

おなべでかるく煮るだけで、とっろとろ、とけます。

ラグビーボールの原型です。


一夏をやり過ごし、秋にのぞいてみたら、

おもての皮を残して、中はすっかりとけていました。

といっても、いやなにおいがしているわけではありません。

植えたらどうなるか、試してみようと思っていたのですけれど、

こうなるのなら、ちゃんと、さっさと、食してあげればよかった。


何しろ、甘くて、とろっとろのしゃっきしゃきなのですから。


ちょっとした空きスペース、

駐車場と建物とが接するあたりとか、道路に面したあたりで、

人工物ばかりであじけないというか、

すっきりしすぎているというところに、

ちょっとした植栽を、よこ長につくると、

空間が、とてもやわらかくなります。


こういう小庭づくりはおもしろく、

植栽に、センスがはっきりでてくるので、

植え込みの手足をさせてもらっているあいだも、

できあがりを想像しながら、わくわくしています。


デザイナーさんと施主さんのコミュニケーション?

シンプルな空間だけに、共同作業の結果が見えやすいのです。


そんな施工のときに、いちばん先に考えるのが、排水です。

場所によっては、陽当たりが少ないところも多いのですが、

それは、何とか植生でカバーされるのでしょうけれど、

水はけは、何とかしておいてあげないと、土ごと腐ってしまいます。


コンクリート基礎に接しているところや、空きスペースということで、

掘り返してみると、

コンクリートがらが埋め込まれているところもあり、

まるまるコンクリートに囲まれているところもあります。


地中に水が逃げられればよいのですが、

そうでないときは、いくつか水みちを通したり、

外枠をつくって植栽部をもちあげ、

下にじゃりを敷きこんで横に逃がしたり、

木枠で水分調整できるようにしたりと、いろいろ組み合わせます。


白いすっきりとした壁に、

ニス塗り白木の木目が美しい戸がついた、シンプルなお宅では、

道路側の壁に、畳一枚をタテ半分にわった程度のひっこみがありました。

2×4のニスぬり板を重ねて、50㎝ほどの高さにし、水みちを確保し、

黒土・山砂・パーク堆肥の他、秘密のおまじないをします。


デザイナーさんが植栽をしたこの小庭は、

赤、青、黄色、白、ピンク、いろいろな緑、奥行き、高低など、

そこには春があふれていました。

ちょっとした空間が、白い壁を背景に、まるでファンタジー画のようです。


木枠と植物が生み出すやわらかさで、

そのおうち全体を、やさしい空間がつつんでいるように見えました。


秋に咲く桜、

秋に限らず、春いがいの季節にも咲く桜、四季桜。

走っていると、ふと季節はずれの桜花に気づき、

ほぉーっと、立ちどまり、ながめる木です。


がんばっている観光地などでは、

紅葉と桜の花が一度に見られます、と、宣伝しているそうです。


そういえば、桃の花のように美しい花を咲かせる木があって、

でも桃のような実はならないので、ぼけ、とよばれているそうです。

ちょっと、あんまり…


三重県桑名市多度町にあるひじえ農園ですが、

ちょっとした地元のイベントに行きましたら、

知りあいが、学校のせんせといっしょに、

この四季桜のわか苗を売っていました。


四季ではなく、たくさんの季節に咲くから、多度咲くから、

無理気味に・・・多度桜なのだ、と。

これを多度町いっぱいに植え広げたいという、

ちょっとした、でも真剣味もまざった、冗談っぽく・・・


いいですよ、農園のシンボルツリーに、

せめて、入り口を飾り、

訪れる人にひとときのさわやかさをと、買いもとめ、

さりげなく、畑の一等陽あたりよくあたたかい場所に、おちつきました。


この秋も、ひと枝、30㎝ほどの範囲に、10花ほど咲きました。

白い花、緑のがく。

いいではないでしょうか。