ちょっとした空きスペース、
駐車場と建物とが接するあたりとか、道路に面したあたりで、
人工物ばかりであじけないというか、
すっきりしすぎているというところに、
ちょっとした植栽を、よこ長につくると、
空間が、とてもやわらかくなります。
こういう小庭づくりはおもしろく、
植栽に、センスがはっきりでてくるので、
植え込みの手足をさせてもらっているあいだも、
できあがりを想像しながら、わくわくしています。
デザイナーさんと施主さんのコミュニケーション?
シンプルな空間だけに、共同作業の結果が見えやすいのです。
そんな施工のときに、いちばん先に考えるのが、排水です。
場所によっては、陽当たりが少ないところも多いのですが、
それは、何とか植生でカバーされるのでしょうけれど、
水はけは、何とかしておいてあげないと、土ごと腐ってしまいます。
コンクリート基礎に接しているところや、空きスペースということで、
掘り返してみると、
コンクリートがらが埋め込まれているところもあり、
まるまるコンクリートに囲まれているところもあります。
地中に水が逃げられればよいのですが、
そうでないときは、いくつか水みちを通したり、
外枠をつくって植栽部をもちあげ、
下にじゃりを敷きこんで横に逃がしたり、
木枠で水分調整できるようにしたりと、いろいろ組み合わせます。
白いすっきりとした壁に、
ニス塗り白木の木目が美しい戸がついた、シンプルなお宅では、
道路側の壁に、畳一枚をタテ半分にわった程度のひっこみがありました。
2×4のニスぬり板を重ねて、50㎝ほどの高さにし、水みちを確保し、
黒土・山砂・パーク堆肥の他、秘密のおまじないをします。
デザイナーさんが植栽をしたこの小庭は、
赤、青、黄色、白、ピンク、いろいろな緑、奥行き、高低など、
そこには春があふれていました。
ちょっとした空間が、白い壁を背景に、まるでファンタジー画のようです。
木枠と植物が生み出すやわらかさで、
そのおうち全体を、やさしい空間がつつんでいるように見えました。