50年毎日、開店と同時に同じ店の同じ席に座る@京都 | のかたあきこの聞き書き、町、人、温泉!

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 聞き書きと本づくり。町と人と温泉めぐりの旅をつづっていきます。

温泉地に行くと、共同浴場は地元の社交場であるなぁ、としみじみ感じます。特に朝。「午後から雨が降りそうだね」とか「今週はまだあの人来てないね」とか「山菜とってきたよ」とか。なにげない会話に、旅人は心ほっこりしてしまいます。喫茶店も地域の社交場であるなぁ、と感じたのは先日の京都の朝。

50年毎日、開店と同時に同じ店の同じ席に座る、、、。7時すぎのイノダコーヒ。下前國弘さん(写真中)に会いに行きました。京都の町家の宿「葵」の支配人さんつながりです。驚いたのは円卓だったこと。隣席との会話も自然に弾みます。50年という月日の中で、この空間から町と人と通りと文化の移り変わりをみてこられたのだろうなぁ、と感じました。

通りと心を照らす「花灯路」の先駆者であることを知り、京都の奥行きのある文化はこういう方々に見守られているのだろうと思った次第。写真左は京都大学の名誉教授さん、温泉療養にも詳しい内科の先生でした。この後、お店は満席に。着物姿の女性も多く、さすが京都の人気カフェ! 

下前さん主催の、芸妓さん映画のイベントが6月に「葵」でありますので、またお知らせしますねー。では今日もどうぞよろしクリ~♪