土地探ししていると結構な頻度で建築条件付き土地という文字を見ることがあるかと思います。これはその名の通り条件付きの土地です。
大体は決められた施工会社で家を建ててね、ということになります。
ハウスメーカーに拘りの無い人や、どうしてもその土地がいいって人ならば建築条件付き土地で建ててもいいですが、大事な注意点があります。
メリットとデメリットを比較してみましょう。
メリットはこんな感じ。
建築条件付き土地のメリット
- 一般的な土地よりも格安になる傾向がある
- 注文住宅のメリットがある
基本的に上屋で儲かるので、土地代は抑えて人を呼び込むという手法が使われます。
安い値段に釣られて行ったら、ハイコストのハウスメーカーで上屋の値段で断念はよくあることかと。
まぁでも以前上屋あり6800万でsuumoで売りに出ていた土地が、建築条件付き土地の更地で8500万円になってましたけどね。
建築条件付き土地なのにぼったくり過ぎでは?と思いましたが。
坪単価も周辺価格と遜色無い値段でした。
ちなみにこのハウスメーカーは同じ地域にも建築条件付き土地を出しているんですが、私が知る限り2年以上売れてないです。よくそれで追加で同じ地域に買う気になったな。土地探ししている私からすると、迷惑この上無いんですが。
建築条件付き土地のデメリット
- 3ヶ月でプランを決める必要がある
- 注文住宅のデメリットがある
- ハウスメーカーに自由度が無いため、選べない工法がある
- 建築条件は基本的に外せない
- 見積合わせが出来ない
契約までの期間は一般的に3ヶ月程度となっており、それまでに間取り、設備、内装、外装などをほぼ決定し、建築請負契約を結ぶ必要があります。そのため、かなりタイトなスケジュールで進めることになります。全然家づくりの知識が無い、って場合は注文住宅なのに満足行く仕上がりにはならないでしょう。
仮に打ち合わせを2週間に1回にするとなると、3ヶ月で6回の打ち合わせしかできないことになります。注文住宅を建てるための打ち合わせ回数の目安は5~10回です。なので、一応目安には入りますが、拘りたい人だと物足りないかも知れません。
下記の記事でも書いたことがありますが、営業との相性もありますし。
注文住宅のデメリットはこちらの記事を参照してください。
ここに書いてるメリットの反対です。
工法は木造だけでも木造軸組工法、2×4工法、2×6工法、木質系ユニット工法など様々あります。例えば〇ーベルハウスなんかだとそもそも木造対応していません。
この工法が良いという拘りがあるならば、対応しているか予め聞きましょう。
建築条件は基本的に外せません。以前売値の5%で外してくれるという土地を見たことがありますが、レアケースのようです。
ただし、その土地がいつまでも売れ残っていた場合や周辺地価の下落が続く場合など、状況次第では大手ハウスメーカーなんかでも外すことがあるかも知れません。
建築条件付き土地はハウスメーカーが決まっていることから、基本的に人気が無いです。どうしてもネックになるのが、見積合わせが出来ないため、上屋の値段が妥当か分からないからです。施工会社からすれば、契約が決まってしまえば上屋を値下げする必要は無いので、言い値になります。もちろん無茶苦茶なぼったくり価格にすることは考え難いですが、それでも割高感が出ます。
結論
建築条件付き土地は止めておきましょう
- どうしてもその土地がいい
- 建築会社に拘りがない
- 工法やプランなんてなんでもいい
- 3ヶ月以内に打ち合わせと内容決定をする自信と時間の余裕がある
- 上屋が多少高くなっても大丈夫
これくらいの条件を満たせないと、後悔することになるかと思います。