【東大教室】ブログ上公開演習⓯-5(解説)の続きです。

問題は、【東大教室】ブログ上公開演習⓯-1(問題)で確認してください。

 

演習 近世(総合)

蝦夷地支配のあり方

 

解説

 

四角グリーンアイヌの和人化

 

異域とされてきた蝦夷地の直轄化は、その「内国化」を意味する。

必然的に、そこに住む民も「蝦夷」という化外の民であってはならないことになり、その和人化(同化・日本人化)が図られていった。

場所請負制度がアイヌの疲弊を招くなかで、幕府は、ロシア側がアイヌの人心を奪いかねないという意識を強くもつようになっていた。

 

アイヌに対する「介抱」「撫育(ぶいく)」こそが緊急な課題だとして、場所請負制度の一時廃止など交易の不正を一掃しようという政策が実行された。

しかし、そうした試みも一時的なものにとどまり、アイヌの生活の安定には結びつかなかった(→設問B)。

 

また、1800年以降、近藤重蔵らは、エトロフ島で和風化したアイヌに酒・煙草などの褒美を与えるなどの措置をとっている。

そこには、すでにウルップ島にもロシア人が住み着き、ウルップ島以北のアイヌはロシア風俗を受容してロシア化しているという危機感があった。

 

近藤重蔵らがみせた対応は、エトロフ島のアイヌたちを和人化することによって、ロシアの南下を防ごうとするものだった(→設問B)。

このような政策は、以後のアイヌ支配のあり方を決定づけ、近代におけるアイヌ「撫育」政策の先駆になっていった。

 

四角グリーン答案作成の際のポイント

 

解説を熟読してくれれば、設問Aともに、もはや特に難しいところはないはずである。

また本ブログなどでの学習をとおして、与えられた文章を抽象化して考えるという東大型論述問題に、多くの受験生が慣れてきたころだろう。

 

問題の要求や限定に忠実であったか、与えられた文章の読み落としはなかったか、教科書的な知識に不足はなかったか、といった観点から、現状の実力を認識し直しておいてほしい。

 

ここでは最後に、大きな得点差を生む可能性が高いところに焦点をあてて、そのポイントを指摘しておく。

設問A

幕藩体制下における主従関係は、鎌倉時代の御家人制などとは異なり、大名のみに対象をしぼっても、将軍⇔大名⇔家臣団、という重層性をもっていた。

「松前氏(松前藩)をめぐる主従関係の特殊性」を明快に論じるには、この点についての鮮明な意識が不可欠である。

 

設問B

論理展開の点でもっとも大切なのは、「転換」を明示すること。

「AからBへ」という表現を用いる必要がある。

 

「北方情勢」に字数を使いすぎたり、文章(2)(3)の要約でいたずらにマス目を消費したり、といった落し穴にも気をつけろ、といいたいところだが、もはや、大多数の受験生がこうした初歩的な作戦ミスの回避には軽々と成功しただろう。

 

四角オレンジ解 答

松前藩は、石高制に基づく土地支配権ではなく、アイヌとの交易独占権を将軍から大名知行権として与えられ、大名たる松前氏は、知行地や禄米の代わりに交易の場としての商場を藩士に給与した。

(90字)

ロシアの南下が交易や国境・アイヌ支配をめぐる問題を生じさせると、幕府は、異域に位置づけられ、松前氏に支配が委任されてきた蝦夷地を、内国の一部として直轄化する方針をとった。また、アイヌの和人化政策を推進する一方、ロシア人との接触を制限した。

(120字)

 

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また、東大型の論述問題(計20題)を
掲載したのも同様の理由で、
そうした中高一貫校生が文系に進むと、
東大を第一志望にする可能性が最も高い
という現実に対応させてあります。

一言でいうと、本書は、
いくつかの中高一貫校の生徒と、
他の高校生とのあいだに生じがちな
距離感を一挙に埋めることを意図して
まとめられています。

 

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