お子様が転んで前歯をぶつけてしまったら
こんにちは。
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医17年、開業13年のキャリアから、歯を長く健康に保つために必要なことを書いております。
知人からこのようなご相談をよく受けますし、患者さんからのご質問にもよくあります。
私自身も息子が2歳の時に、転んで乳前歯を強打しました
。

ほんの一瞬のことで、こういう事態が起こるのですよね。。



いやぁ、あの時は焦りました。
さて、こういう時はまず、ケガがないかを確認してください。
特に頭を打って朦朧としていたり、鼻から鼻水のような透明なものが出てきたら、即病院へ!
ケガが歯だけなら、次に、お口の中の状態をチェックしてください。
前歯が抜けてしまった、欠けた、グラグラしている、血が出ている、口唇を切っている、など、可能な範囲で把握してみてください。
多くの場合、歯の亜脱臼で血が出ますが、出血がある場合は清潔なガーゼや布を使い患部を圧迫します。
歯肉の部分を、前後からガーゼで挟んで指で押さえるかんじです
。

少し抑えていると、出血が収まって参ります。
そして歯科医院での診察を、出来るだけ早めに受けてくださいね。
応急処置と、多くの場合でレントゲン撮影を行うと思います。
息子の場合は、上の前歯2本がグラグラし、出血がありました。
その後、1ヶ月ほどで、変色し始めました。
レントゲン画像では、初めは見えなかったのですが、数ヶ月後に、歯根にヒビがはっきりと見えてまいりました
。

しかし、このような状況でも、すぐにその歯の治療が必要なわけではなく、そのまま経過観察をして、歯の生えかわりを迎える事が多いです
。

ただし、もし歯に感染が認められれば、根の治療が必要です。
そして、状況の確認のため、必ず定期的な診察を受けてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。