野地デンタルクリニック院長の野地です。
神経を失った歯が、ダメになりやすい事は以前もお話しました。
神経がなくなった構造が、弱いため年々ご自身の噛み合う力で歯を壊してしまう。
要するに自分のかむ力で、自分の歯を割ってしまうのです。

この方は、神経のない6歳臼歯(3つの写真のそれぞれ右から2番目の歯)
が約3年で折れてしまいました。
こんな感じの事は、神経のない歯では結構身近に起こってしまいます。
だから虫歯で、神経に近づいた時に安易に神経を取ってしまってはダメなのです。
神経を取らないといけない状況はとても、痛みがあって神経の再生が果たせなそうな
状況ではやむを得ないと思います。

この方は10代の方。
虫歯が歯が腫れたと言う事でご来院。
すでに神経がなくなり、割れてしまっているかもしれない状況です。
虫歯も大きかったのでしょうけど、明らかにオーバー治療。
この写真だけ見たら50代の口の中かと錯覚するくらいのダメージです。
この部分の歯の治療はまたいつかお話しますが・・・

今回の問題は、この方の右側です。
先ほどの歯もこんなだったのでしょう・・
虫歯が神経に近づきつつあります。
黄色の矢印が虫歯の部分。
赤い部分は神経が入っている空洞の天井部分です。
黄色い部分よりも、虫歯は実際にはもう少し深くある事が多く経験します。
真面目にとったら、神経をとる治療が必要になったり、運良く神経を残して虫歯をとりきれたとしても・・
その時は良くても何年かしたら神経に問題が出ることもあり得ます。
体調を崩したり、ちょっとした事で神経がダメになる事を見ます。
そんなときには、神経の一番近い部分をあえて虫歯を取らずに、神経の空洞が狭まる消毒薬をおいて暫く待ちます。
どのくらい?

写真は10年後です。
お薬をおいて蓋をする治療は、さほど痛くなく、削る量もこのくらいならわずか。
その後10年間はメンテナンスで、レントゲンなどを撮りながら様子を見ます。

10年間の間に、6歳臼歯の神経の入っているスペースが消毒薬の効果で狭くなっている
事が分かるかと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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