信じるもんは自分だけだ
本当はオマエだってそういう女のはずだろ?

オマエなんかにオレの何が分かる

分かるのさ。なぜならオレと同じニオイがするからな

オレがお前と?

この世界を抜け出さないか。オマエと、オレで。
道具は、僕たちを自由にしてくれる
道具は、社会を便利にしてくれる
道具によって僕たちは
自由自在に人を傷つけることも
簡単に嘘をつくこともできる

でも僕たちは
傷を癒す道具も
真実を見るための道具も持っているはずで

たとえば
そんな傷を作らない方法や
悪意の無い言葉で会話する方法だって
あるのかもしれない

道具が広げてくれる世界を
豊かにする方法は
僕たちの手の中にある
時代が僕を急かす
あれこれと駄々をこねるちいさな僕を
今しかない
もう、今が最後だと急かす

僕は時代をどれだけ理解しているだろう
本当にもう、今しかない
今が最後だということを

懐かしい団地のE312で
ツンとする匂いの畳に寝転がる
琥珀色の窓の向こうを目に映して
力なくため息をつくのは、もう、いい

時代が僕を急かす
そんな所にいる場合じゃない
僕が思うよりこの時代は緩やかではない
人は動いている
社会は営まれている

今しかない
もう、今が最後だと
時代が僕を急かす