進行再発非小細胞肺癌、肺癌術後補助化学療法の選択のため、肺癌組織の遺伝子変異検査が行われます。

 現在肺癌に関連した遺伝子変異検査で保険承認されているのはEGFR、ALK、ROS-1、BRAF、MET、RET、KRAS、NTRKの8種類です。

 近年、これらの遺伝子変異のうち複数を一度に検出できる遺伝子パネル検査が次々と保険承認されていますが、2023年1月に国産の遺伝子パネル検査である 肺がん コンパクトパネル® Dx マルチコンパニオン診断システム が利用可能となっています。

 検出できる遺伝子変異はEGFR、ALK、ROS-1、METの4種類と少ないですが、組織検体に加え、細胞診検体でも提出可能なところが他の検査と異なっているところです。

 胸水などの体腔液、気管支鏡の細胞診検体、特にTBNAの検体からでも提出可能となればメリットがありますが、BRAF、KRAS、RET、NTRKが提出できないので、当面は細胞診検体しか採取できない症例に限って提出するようになるのではと思います。

 他の遺伝子検査と同様、保険承認時は遺伝子の種類が少なく、後で診断できる遺伝子変異の数が増えていく可能性がありますので、そうなれば適応患者は増加するかもしれません。

 

済生会兵庫県病院呼吸器外科、呼吸器内科

 

兵庫県神戸市北区藤原台中町5丁目1-1

常勤医師(入院担当):

呼吸器内科:金城、湯村

呼吸器外科:吉村、伊藤、木村

外来診察日(2023年4月1日より)         

曜日  月
呼吸器外科 伊藤
木村
吉村 富山  伊藤 吉村
木村
     
呼吸器内科 金城
山本
湯村 湯村 金城  小林/
永野
     

http://saiseikai.info/reception/ambulatory/

http://saiseikai.info/