呼吸困難のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや 

2022年9月27日アストラゼネカより、難治性/重症気管支喘息に対する5番目のバイオ製剤(抗体製剤)である抗TSLP抗体(テゼペルマブ、テゼスパイア®)が保険承認を取得しました。

テゼペルマブはTSLP( 胸腺間質性リンパ球新生因子)を標的とすることで喘息の炎症カスケードの起点に対して作用するバイオ製剤です。

臨床試験では、年間喘息増悪率 (AAER) を

テゼペルマブ群0.93、プラセボ群2.10、率比0.44(95%CI:0.37-0.53)、P<0.001

と有意に改善しました。

 

テゼペルマブは既存のバイオ製剤(デュピルマブ、ベンラリズマブ、メポリズマブ、オマリズマブ)と異なり、各バイオマーカー(血中好酸球数、FeNO、血清中総IgE等) の値によらず、一定の治療効果を示すことが期待されます。

副作用としては、過敏症、心臓障害(頻度不明)があるようです。