先日JCOG0802試験で末梢発生2㎝以下のIA期非小細胞肺癌区域切除が肺葉切除より予後良好との記事を書きましたが、

2022年8月のIASLC 2022 World Conference on Lung Cancer(WCLC 2022)において

無作為化フェーズ3試験のCALGB 140503(Alliance)試験 の結果が発表されました。

対象:

末梢型T1aN0、腫瘍最大径2cm以下、非小細胞肺癌と確定診断、

治療群:縮小手術群(区域切除もしくは部分切除) 340例

対照群:肺葉切除 357例

 

主要評価項目:無病生存率(DFS)

副次評価項目:全生存率、術後6カ月の肺機能、再発率

 

結果

DFSのハザード比は1.01で、非劣性検定の片側p=0.0176で非劣勢と判断された。

5年DFS率は、肺葉切除群が64.1%、縮小手術(部分切除、区域切除)群が63.6%。

 

この結果とJCOG0802試験、JCOG0804試験の結果から、末梢発生2㎝以下のIA期非小細胞肺癌に対する縮小手術は標準手術としてよいことになりそうです。(CALGB 140503の論文が発表されてから)

 

済生会兵庫県病院呼吸器外科、呼吸器内科

 

兵庫県神戸市北区藤原台中町5丁目1-1

常勤医師(入院担当):

呼吸器内科:金城、湯村

呼吸器外科:吉村、伊藤、木村

外来診察日         

曜日  月
呼吸器外科 伊藤
木村
吉村 富山  伊藤 吉村
木村
     
呼吸器内科 山本 湯村 湯村 永野  小林/
高宮
     

http://saiseikai.info/reception/ambulatory/

http://saiseikai.info/