私の好きな映画です。
う~ん・・・「好き」とは違うか。
今まで見た中で、一番心に焼きついている・・・といったほうがいいかもしれません。



「サンタサングレ 聖なる血」


アレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画です。
この監督のほかの作品に「エル・トポ」や「ホーリーマウンテン」がありますが、この「サンタサングレ」が一番分かりやすいかも・・・。



もう、随分昔に見た映画です。
28歳か29歳か・・・その頃に見たように記憶してます。
これを最初に見たときは、眉間を殴られたような衝撃を受け、しばらく映画館から出ることが出来ませんでした。
というか立てなかった。
それくらい私には衝撃的でした。



主人公の青年は少年の頃、父親が母親の両腕を切り落とすところを目撃してしまい、それ以来精神を病んで精神病に入ります。
ところがある日、腕のない母親の声に導かれて病院を出るのです。
美しく成長した青年は近づく女性を、母親の言うとおりに次々と惨殺していき・・・。




・・とまあ、こう書いてみるとただのホラーなんですけどね・・・。
実話を元にこの映画は作られたそうです。
主人公の美青年は、監督の息子だそうです。
美しくて残酷で悲しい映画です。
画面の赤と白が印象的。
血の赤、顔面を白く塗った口がきけない少女。
・・・色彩と音楽もすばらしいです。




だけど、精神状態の悪いときはお勧めいたしませぬ・・・。