おはようございます!のいです。
今日は、司馬遼太郎さん著「新選組血風録」です。
史実でもそうですが、主人公の土方歳三は
五稜郭で戦死しています。
しかも大抵の新選組モノで銃弾に斃れます。
本作では騎馬で突撃し、一斉射撃で落命。
NHK大河ドラマの続編では一発の銃弾が腹部を貫通。
剣に生き、時代の流れを読んで新選組の
刀一筋の潮流を変えようとした土方ですが、
最期はその潮流に乗り切れませんでした。
敢えて乗らなかった気もします。
「変わらなければ生き残れない」と
他人から言われても一度は自分が信じた道、
強烈な未練が残るのではないでしょうか。
本作では最期に敵に名を問われ、
函館政府の閣僚ではなく「新選組副長、土方歳三」と答えています。
創作ではありますが、自分が一番生きた世界を最後まで守り通したのでしょう。
自分だったら死の間際に何と言うのだろう。