おはようございます!のいです。
今日は、菅原勇一郎さん著「日替わり弁当のみで年商70億円スタンフォード大学MBAの教材に 東京大田区・弁当屋のすごい経営」です。
東京都大田区にある玉子屋さんの経営物語です。
主に会社や冠婚葬祭の仕出し弁当を扱っていて、1日7万食を配達する業界トップメーカーです。
しかも廃棄率は驚異の0.1%! 1日に70食程度です。
その秘訣は配達員からリアルタイムで送られる配送状況と日々の気象条件(雨天・晴天など)、過去の生産量をITで予測して製造、足りない分はあとから追加で送り込む作戦です。
雨天だと屋内にいる人が増えて弁当の発注が増える、晴天だと外食する人が増え発注量が減るなどの傾向を日々分析しているわけです。
また現場の配達員間で連絡を取り合っていて、余ったお弁当を足りない方面へ迅速に融通する連絡網も出来上がっています。
配送システムが効率よく稼働して驚異的な業績を上げている玉子屋さん、実は企業理念も独特です。
大抵の会社の企業理念と言えば、「こうありましょう!」というポジティブワードの羅列ですが、玉子屋さんは違います。
玉子屋の企業理念 -事業に失敗するコツ-
01.旧来の方法が一番良いと信じていること。
02.もちはもち屋だとうぬぼれていること。
03.ひまがないといって本を読まぬこと。
04.どうにかなると考えていること。
05.稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること。
06.良いものはだまっていても売れると安心していること。
07.高い給料は出せないといって人を安く使うこと。
08.支払いは延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をすること。
09.機械は高いと云って人を使うこと。
10.お客は我がまま過ぎると考えること。
11.商売人は人情は禁物だと考えること。
12.そんなことは出来ないと改善せぬこと。
◆玉子屋HP 会社情報 企業理念 | 【大田区】おべんとうの「玉子屋」 (tamagoya.co.jp)より
え?!事業に失敗するコツ?!
これはある方から社長が贈られた言葉だそうです。
傲慢になったり、考えずに突っ走ったり、人の言葉に耳を傾けなかったらそりゃ転ぶわな。
わかっていてもなかなか実践し難いことだから、常に掲げて戒めてらっしゃるそうです。
そんな玉子屋さんのお弁当はとても美味しいです。
私が一番好きなのは菜の花の明太子和えです。