スーパーで兵庫産のボラを買ってきた。
57センチ1.3キロ、大きい。
これで、税抜き780円と激安、大きすぎだからかも。
このサイズになるとボラでなく、トドと呼ぶそうな。
ボラは、ヘドロ臭いと敬遠されているが、この周辺のスーパーで買うボラは、臭いのにあたったことがない。
妄想するに、臭いボラを市場に出荷すると、品質の悪い魚を出した漁業組合だと、市場の評価が下がり、その組合のほかの魚もろくな値が付かないから、選んで出荷されているのだろう。
大きいので、刺身に煮つけ、フライにムニエル、アラ汁と色々楽しめる。
買ってきたボラは、ニオイがほとんどしない。
寒ぼらで脂がのっていると期待したが、さっぱりしていた。
産卵期は春なので、腹子もなかった。
わたしが育った田舎は海の近くだが、ボラを食べなかった。
河口でも水がきれいで、ボラの棲む環境ではなかったからだろうか。
大阪湾ではよく釣れるそうだ。
何十年か前だが、東京で初めてボラを刺身で食べて、そのおいしさにおどろいた。
皮目のところが赤くてイサキに似ている。
小ぶりのボラ(イナとよぶかな)を刺身にして、イサキの刺身だと出しても、舌の肥えた人でないと見分けつかないかと思う。