番外編「能のことばをよんでみる会」スタッフレポート | 能meets

能meets

観世流能楽師 林本大による
わかりにくいからこそ面白い能の、わかりやすく「濃密」な講座。
「能が皆さまに会いに行く」をモットーに大阪・東京で定期開催。
全国展開中!
スタッフ運営。

5月17日(金)

扇町ミュージアムキューブ CUBE05で開催された

能楽と郷土を知る会主催

能のことばをよんでみる会 特別編に参加して参りました。

 

この会は、林本先生の大学の能楽部の後輩にあたり、更には先生も参加されている霜乃会の事務局をつとめていらっしゃる能楽研究家の朝原広基さん主催の会です。

 

いつもは朝原さんお一人で開催されていますが、この日は特別編として林本先生をお招きいただき、今月25日松華会で林本先生が初演される「松風」を取り上げてくださいました。

 

 

いつもの能meetsとは違う、能楽研究家の朝原さんならではの会でした。

なんと12ページにわたる資料!

もちろんお手製。

これだけでも参加の価値があります。

 

しかも松風の詞章など(そこへも様々な流派の参照なども)は半分で終わり、あとは朝原さんがお調べになった関連のさまざまがビッチリと!

スタッフの同行者は「後で読むのが楽しみです」と話しておりましたが、まさにその通りです。

1時間半では12ページ全てを網羅はできませんでしたが(お二人のお話も盛り上がり…)資料として持ち帰ること自体が楽しみになります。

※お写真は会のスタッフの方が撮影したものをいただきました。ありがとうございます。

 

ご挨拶から、林本先生のご紹介

そしてそのまましばらく立ったままでお話を進められる朝原さん。

しばらくして林本先生が「いつ座るの?」

と。

とっさに朝原さんが「元気」と返されたのが本当におかしかったです。元気が有り余っていたのでしょうか?

あとで「力が入ると立ってしまいます」と仰っておりましたが、きっと嬉しさと興奮と相まっていたのだと思います。

 

内容もまさに。

 

先生の実演には、思わず朝原さんもお囃子で参加されるのかと思うほどの身構えになったり

嬉しそうに話される姿に本当に、お能と林本先生のことがお好きなのだと感じました。

 

林本先生も大きな風呂敷包みで、汐汲み車のつくりものを持ってこられ実演もふんだんに見せてくださいました。

 

 

能meetsの一曲解説とはまた異なる面白さが詰まっていました。

研究者目線での朝原さんの踏み込み

そしてそれをまた補足されたり、うなずいたりして聞かれる林本先生。

お互いの意見を出し合ったりなど普段は見られない様子。

 

北浜でも高知でもされなかったお話を最後に林本先生がされていました。

松風の何が美しいと思うのか

あまりに聞いたことがないお話だったので思わず「初耳でした」と感想を伝えると

「いつもは時間がないので」と

 

こういった機会に、また別の切り口で、しかもホストがいるという講座も大変興味深いものでした。

 

 
次回の能の言葉をよんでみる会は
6月30日(日)
「通小町」芦屋能舞台
 
林本先生は出演されませんが、よろしければまた違う切り口からの能楽の魅力に触れてくださいませ!
 
 

追伸

大の会事務局より5/19能meets新橋の延期を発表しましたが、林本先生並びにスタッフ、この日の関係者の体調変化による延期ではございません。