12月3日(日)能meets長崎
開催しました。
去年の1月からなので、ほぼ2年ぶりの長崎。
中々いく機会がないのですが
今回は夜討曽我の講座をなるべくたくさんの地で!ということで開催しました。
前回は平日夜でしたが
今回はなんと日曜開催で2講座。
会場は前回同様
長崎駅から徒歩10分ほどの
長崎の劇団「フーズカンパニー」さんのアトリエで「アトリエPentA」
到着がギリギリになったのですが、前回同様フーズカンパニーと代表で作演出の福田さんが会場準備などしてくださっていました!
プロジェクターもお借りしてセッティングなどなど本当に助かりました。
最初は能とは、というお話を少しされ
そのあと謡について。
「謡」の重要さ、そしてその仕組みなどを実演を交えながらのお話、それがいつもとはまた違う流れだったのが驚きました。
何度も行っている謡の解説ですが、その時その時によって組み立てを変えていかれるのだと改めて思いました。
高砂の四海波を説明なく謡い、その言葉の意味をわかるとそこに何が詰まっているのかがわかるという第一段階
そして次は少しだけ物語の内容をお話して、言葉を聞いてみて下さいとお伝えしてから猩々の謡をお聞かせする第二段階。
その後謡った文章を実際にお見せして説明。
でもそれは掛詞や、当時の言葉が今と違う意味で使われていたりということで言葉が分かったところで難しい。
最初に先生が仰った能がいかに難しいかということをわかりやすくお話しますという部分です。
最後の段階は、物語の内容と言葉の意味まで解説したあとで鉄輪の謡。
少しの時間ですが、この段階を踏むことで難しいということもわかりますが、わかればどれほど豊かな表現がそこにあるのか、そして想像して楽しむ、ということを知ることが出来る面白い構成です。
そして最後は発声のお話。
腹式呼吸の解説から、実際に体験も少し。
声のお話、息のお話。
先生の実演のようにはもちろんいきませんが、息を主体にした発声を聞くだけでもそのすごさを感じていただけたと思います。
雲林院の謡をつかって、少しだけ先生と掛け合い。
皆さま積極的に声を出して謡っていただきました!
ありがとうございます。
能の殺陣であるキリクミのお話。
少しだけ型をお見せします。
そして
曽我兄弟2人の最期。
お話だけでもグッときます。
本番を観る前もそうでしたし、もちろん本番も
更には本番後もまた思い出して。
講座が終わりに近づくにつれ、
最後の夜討曽我の解説が終わっていくという思いも。
11月3日の本番がとても良かったからこそ、
まだまだたくさんの方に見ていただきたい、
もっと多くの方に講座も聞いていただきたいという気持ちが生まれたのだと思います。
チケットは27日21時まで購入可能
期間中何度もご覧いただけます!
これで7月の北浜から始まった
「夜討曽我」一曲解説は全て終了しました。
先生がおシテをされる時には、過去にやった解説をまた、というパターンもありましたが、さすがに夜討曽我を再度はなさそうですし、講座だけでも
北浜、徳島城博物館、代々木能舞台、博多、梵保庵お能のいろは、宇都宮、大槻能楽堂、高知、長崎と…色々な場所やバージョンでしたが、これだけやったのも過去最多でした。
まだ配信は残っていますが
なんだか寂しいような気持ちにもなる長崎での最終解説でした。