能meets殺陣東京スタッフレポート | 能meets

能meets

観世流能楽師 林本大による
わかりにくいからこそ面白い能の、わかりやすく「濃密」な講座。
「能が皆さまに会いに行く」をモットーに大阪・東京で定期開催。
全国展開中!
スタッフ運営。

10月7日(土)

能meets殺陣東京を開催しました!

 

 

能meets初の東京での催し、そして東京で初めての能舞台での講座。

代々木能舞台さまという素晴らしい舞台で、

しかも好天にも恵まれた当日となりました。

 

 

実は、前日に当日の斬り組実演で、参加の皆さま相手に十郎を勤めてくださる予定だった武田宗典先生が体調不良のため欠勤となるご連絡があり…そこからもう怒涛の段取りでした。

 

代役を探すにも東京のみならず大阪、神戸、京都と連絡すれどすれど能楽師の先生があいておらず…直接でなくとも助言いただいた方に連絡を取っていただいたりもしましたが…その途中でご報告をと、当日本来はアシライや後見をお願いしていた坂井音隆先生、坂井音晴先生に事情をお伝えしたところ、十郎役を「わかりました。代わります。」とすぐにお返事をいただけました。

音晴先生が十郎を、後見だった音隆先生がアシライと地謡を勤めていただけることとなりました。

 

更に坂井先生からご紹介いただいたかたもやはりあいておらず…こうなったら、と後見は、大阪で三度の殺陣に参加いただき、林本先生の社中でもある劇団「空晴」の小池さんにお願いすることになりました。

舞台を観に来ますといってくださっていたのですが、なんと出演に…。

 

そんな前日を経ての当日。

 

本来は申合せ一回の予定でしたが、林本先生と音晴先生の合わせをされてから、下申合せとなる通し稽古を一回、そして申合せとなりました。

音晴先生は、前日お昼に代役を引き受けて下さり、斬り組の型などは夕方にお伝えしたにも関わらず、きっちりと勤めて下さいました。凄いですね…

 

 

 

 

参加の皆さまも集合してすぐにお着替えと、稽古

それも坂井音隆先生、音晴先生もお手伝いくださいました。

本当にありがとうございました。

 

スタッフ陣も、着付けのお手伝い、撮影の準備、太刀のチェックと最終の加工、もちろん受付準備とやることはたくさんです。

小池さんと同じ空晴で、先生のお社中の南川さんには撮影でご協力いただきましたが、それ以外の仕込みや片付けもたくさんお手伝いいただきました!

 

皆さま着物と袴に着替え、自身の太刀を持つと更に緊張感が増す方、楽しみが増す方、さまざまに気持ちを整えながら準備をされていたように思います。

 

最後の申合せが終わった後も、坂井音隆先生から貴重なアドバイスもいただき、最後の確認も林本先生がされ、いよいよ…

 

能meets殺陣東京受付、開場となりました。

正直アッと言う間でした。

 

間に合ったのも、代々木能舞台の皆さまのおかげです!

暖簾をかける場所も一緒に色々と考えて指示をくださいました。

ありがとうございました。

 

能舞台に来られたお客さまも、代々木能舞台の素晴らしさに驚かれていて、スタッフにまで「良いところですね!」とお声がけくださいました。

 

 

まずは夜討曽我一曲解説から。

こちらは参加者の方も一緒に受けていただきます。

 

林本先生が能の基礎知識を交えながらあらすじ、そして実演をお見せしつつ一曲まるごと解説されます。

 

 

 

これだけの表現しか能はしないけれど、それをどう見るかという幾通りかの見方などを話されるたびに、大きく頷いて聞いてくださっていました。

時には面白く楽しく、そして瞬間的に実演でギュッと引き締め…70分の講座が終わりました。

 

その後は、林本先生と坂井音晴先生で仕舞「小袖曽我」

地謡は坂井音隆先生です。

東京の、しかも普段はあまりご一緒する機会のない先生と小袖曽我の仕舞をするなんてこんなことでもなければなかったです、と林本先生も仰っていました。

もちろん少しの確認はあったかもしれませんが、仕舞はぶっつけ本番。

 

これが能のすごいところですね。

各々のこれまでの修行や、日々の稽古の上に成り立っている芸、技術だと痛感しました。

 

 

夜討曽我の解説を聞いた後での仕舞は、感慨深いものがありました。見ている側も、色々とイメージして感じていくのです。

 

その後は休憩。

 

その時に参加者の方からも「解説がとても面白かった!!」とお声をいただきましたし、お客様からも「夜討曽我見たいです!」という嬉しいお声も。

能meetsの醍醐味です。

実際に能舞台が観たくなるというご意見。

 

そしていよいよ…

能meets殺陣東京のお稽古成果!!

 

 

 

 

皆さま緊張はそれぞれあったと思いますが…

素晴らしいお舞台でした。

やはり能舞台に立つということ、能楽師を相手にするということ、今回は急遽代役などもありましが、そういったすべてが良い方向に向いたのだと思います。

「気」のこもった舞台を見せていただきました!

 

 

 

終わった後の皆さまの顔がそれを物語っていると思います。

 

参加者の方にもいただきました

「こんな経験できないです」という感謝の言葉。

それは主催している私たちも感じていることです。

このような瞬間に立ち会うことが出来ている素晴らしさに毎回感謝しています。

 

無事に終えられ…それが素晴らしい舞台で、本当に本当に良かったです。

 

最後の最後の片付けまでしっかりと終え、代々木能舞台さまを後にすることが出来ました。

 

ご来場の皆さま、ありがとうございました。

そして、殺陣参加者の皆さま、素敵な舞台をありがとうございます、本当に今日までお疲れ様でした!

坂井音隆先生、坂井音晴先生、本当にお力をお貸しいただきありがとうございました。

 

そして終わってすぐに、大変な中、ご心配とお気持ちのこもったご連絡をいただいた武田宗典先生、ありがとうございました。

11月3日の能meets能「夜討曽我 十番斬」どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

この夜討曽我が東京でも近々上演されます。

本日出演された、坂井音隆先生、坂井音晴先生もツレでご出演されます!

《国立能楽堂開場40周年記念》能と組踊

11月24日(金)17時半~ 国立能楽堂

公演詳細、お申込みはコチラ

 

 

もちろん林本先生が五郎を勤める、能meets能もまだまだお席のご準備あります!

11月3日(祝金)夜討曽我 十番斬 

大槻能楽堂

※SS席完売・S席後方のみ(残り僅か)

※A席(前方もあります!)B席(残り僅か)

能meets能「夜討曽我 十番斬」詳細はコチラ 




次回の東京での能meetsは

11月20日(月) 19時

能meets新橋

「春日龍神」一曲解説

※来年1/6国立能楽堂で林本先生がツレを勤められます。

SUMUZOUスタジオ

新橋6-7-3 新橋アシストビル2階


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