皆さんのお心遣いのお菓子。
疲れた体に染みる甘いものやビタミン、小腹を満たすおかき…素敵なチョイスです。
番組表もしっかりと出来上がっていました。
この次に先生が来られるのは本番の日。
午前中に少しお稽古の時間はありますが、当日ですので…
本番を想定したお稽古が続きます。
仕舞のお稽古の順番もなるべくその通りに。
地謡に参加する方も先生の隣で一緒に謡います。
仕舞だけじゃなく、隣の地謡の方にも先生のアドバイスが入ります。
本番を想定して、止めない止まらない、続ける。
そんな先生の言葉に前回より緊張感が漂いつつ…
やはり皆さんの成果が見えます。
目線、速さの指摘、間違った時のお話などなど。
仕舞が終わると、謡いのお稽古。
皆さんで確認しながら入退場も。
ついつい扇や謡本を忘れたり、順番がわからなくなったり…
その都度皆さんで確認しつつ和やかに。
曲によって場所が変わるので入退場の順番も変わるんですね。
役を間違ってしまう櫻間さんの旦那さん…
後ろの奥様と猪尾さんの「違うよっ」と合わせたかのようなツッコむ声が二度ほど響いておりました。
奥様の「真ん中座ってるからシテ(主役)と思うんかしらんけど、シテでもワキでもないよ」との言葉に思わず笑いが起きます。
間違ってもその指摘の様子が面白く微笑ましいです。
検温など感染症対策も怠らない櫻間さん奥さん、自主練習をする成田さん、猪尾さん、見いても他の方の指摘された扇の持ち方を一緒にお稽古する三橋さん、成田さん、一生懸命見ている櫻間さんの息子さん、斜めになっている見台に気づいて直す猪尾さん、旦那様を撮影する櫻間さん奥さん、地謡を自分の席でも声を出す櫻間さん旦那さん。
片づけも皆さん協力して。
そして最後の稽古も皆さん残って見守ります。
もう着替え終わっても、ギリギリまで指導をする先生。
謡や仕舞のことだけでなく、謡本の捲り方がうまくいかなかった成田さんへアドバイス。
今回印象的だったのは、前回のお稽古からと比較してしっかりと成果を伝えられている姿でした。
「ここは良くなってきました」「今日は前よりも~でしたね」「前は~でしたけど、今日は出来てましたね」などなど。
自信を持っていただくことも大切なんですね。
そんな中でも、先生独特の「だいぶ目を潰れるようにはなりました。まだまだですけどね」などユニークな言い回しで場を和ませることも忘れません。
最後の最後に先生の番外仕舞のお稽古も退館直前まで続きました。
お社中さんの発表会は、プロの能楽師の方の舞台とはまた違う面白さ素晴らしい良い部分があると思っていましたが、こうやって皆さんで作られている美馬教室では更にその想いが強くなります。
最後の番外仕舞などは、プロの能楽師の先生のみでされる事が多く、それも楽しみで、ひとつの見どころなのですが、美馬教室では先生がお一人なので皆さんの謡で先生が舞います。
それも本当に素敵だなと思って見ていました。
最後まで皆さんが先生の車を見送る姿を見て、スタッフとしても皆さんのお気持ちが伝わってきて…当日は緊張してしまいそうです。
盛会となりますよう。
皆さんの成果がその日に出ますよう。
祈っています!!
いよいよ次回は発表会当日。
11月15日(日)にお邪魔します。