「ちゃんと」って何?
責任感あり過ぎ、アリスギさんの育児は厳しい。
赤ちゃんや子供に厳しいのではなく、自分に厳しい!
…にも関わらず、周りが更に『これぞ正しい育児です!』みたいな事を押し付けて来たりするので、つい、「そうせねば!」とますます気を張ったり、自分が出来ていないと落ち込んだりする。
育児は子供のご機嫌次第。
親である自分の意思や気力で操作出来るものではないので、自分を追い詰めてはいけないと思う。
なにしろ経験者であるBBAどもが、いや、失敬!諸先輩方まで、当時は自分も大変だったにも関わらず、「今だけだから!」とか「みんながして来たことよ」とか、本当にしょーもない圧をかけて来たりするから、繊細なママは潰されてしまう。
産後の女性の死因の第一位が自殺ってご存じですか?
「ちゃんと育てたい」
愛あるその想いが自分自身を追い詰めてしまうので気をつけて。
以前書いた記事ですのでお時間のある時に↓
つい先日、栄養士さんのお話しを伺ったのですが、これまたペラッと余計なことを言われまして…。
「好き嫌いをしても、嫌いなものを作らなくなるのはやめて下さい」
…と。
その理由として、
「好き嫌いと人付き合いはとても似ていて、好き嫌いしない子は、友達や周りとのお付き合いも上手なんです」
って!
もうさ、秒で反発しかないよね?
そこなんだよそこー!って思わず笑ってしまいましたよ。
その無駄な圧をやめたげてーーー!
いや、本当にいい栄養士さんなんですよ?
子供たちのいいところも見ているし、食材や調理に対しても愛情を感じるし。
それなのにさー、『好き嫌いしない子は付き合い上手』ってどゆこと〜?どんだけの人数検証したわけ?
そんなこと言われちゃったら繊細オブ繊細なママさんたちはまた泣きながら色々作っちゃうじゃーん…。
食べもしないもの作って出して、「食べた方がいいよ」と優しく言ったり、厳しく言ってみたりしてさー!
色々調理法考えて何度も出したりして、子供は悲しい顔してたりして…。
作る方も食べる方も悲しいって、誰トクー?
でもね、ここで圧倒的な違いを目の当たりにしたの。
特に気にしないママたちは、
「そりゃぁねぇ、好き嫌いなく食べてくれたら苦労しないわよねー!あははー」
で終わりなんですよ。
でも繊細ママさんたちは、
「え…ウチの子、工夫しても全然食べないから出してないんですけど…」
と、衝撃を受けて黙ってしまったんですよね。
そこの空気がまっぷたつに割れたのが見て分かりました。
そしてやさぐれてる私は、
(こんなことを、まさか子供たちにまで言ってはおるまいな?)
と、その場に来ていない子供たちの心配をして軽くイラッとしているという…あるある。
『焦らせるのはやめて欲しいんだけど…』と、『そんなことで焦るの?』という温度差もあるあるですよね。
『私のせいで我が子の人間関係が上手くいかないの?』
と言う焦り…分かりますけれども、ちょっと待って!
この、繊細さんに多い、
『自分が悪かったかも』
『自分のせいでこうなったんだ…』
っていう思考、私は嫌いじゃないです。
だって諦めがつくから。
「あの発言を許したアタシが悪いんだから、ま、しょうがない」(←「ま」というところにかすかな反発と負けてない感アリ)
そう思えば相手を恨む必要もないし、
「次こそは言い返したい!」
と実際は言えもしないのにセリフを必死で考える必要もない。
無駄に時間も心もすり減らないから。
*自分がこれ以上傷つけられるというリスク。
*言われっぱなしで自分は情けないという更なる落ち込み。
*言い返せない自分の弱さ。
これらを一旦、『自分の責任です…』という発想で止める。
アリですよね、一時的に自分を守るためだから。
ただ、この『自分の責任です方式』の弱点は、傷が残るってこと。
そして私たちは悲しみの記憶をとても深く覚えていられるってこと。
納得しているようでまったく納得は出来ていなくて、悲しみは刺さったまま。
なので時々ふっと思い出して悲しくなったり、刺さったままだと数えやすいものだからあれもこれもと思い出しては、『ダメなワタシ認定』をして自分を閉じ込めてしまう。
もしくは私のように、
「はい、じゅうぶんキズ貯金も貯まりましたのでね、爆発していいっすか?」
となり、ほなサイナラ。
正義感、責任感で自分を痛めつけがちな私たち。
そして自分が悪かったと思うことで、『相手を大嫌いにならずにいられる』というメリットの方を優先する私たち。
さぁ、どうしましょうか…。
普通に合わせているわりに、基準は自分
では、繊細オブ繊細な方々に尋ねたいのですが、普段のあなたは『普通』に寄せてますよね?
『普通はこれくらいのことで傷つかないんだから、気にしてはいけない。気にする自分がいけない』
って、めっちゃ自分に厳しいですよね?
でもふとした時に繊細さが顔を出して、
「え、ということは私が悪いの?ウチの子は大丈夫?」
と焦る。
でも…、『普通が基準』なのだとしたら、栄養士さんの言葉は『普通のママに向けた言葉』。
更に言えば、『嫌いだしどうせ食べないんだから作らないわ、面倒くさい!』と開き直るママたちへの脅し。
栄養士さんからすれば、
『こう言えば好き嫌いをなくす努力をするのでは?と思って人間関係に絡めて言ってみました!インパクトあるでしょ?』
…という程度。
遠回しな説明で申し訳ないですが、早い話しが、最初から『繊細さん向け』に言っていないってこと。
そして、当の気にすべきママたちは、
『好き嫌いしなきゃこっちも苦労しないわよ、あはは』
でオシマイ。
つまり、
『きゃー脅しですかセンセーイ!食べてくれない物は作りたくないでーす!』
と、ふざけてもOKな場面ということ。
なのでね、一瞬、焦りそうだったり、恐怖心を煽られたら、ご自分を責める前にまず、
『大袈裟に言い過ぎじゃない?』
って、相手を疑ってみたらどうでしょうかと提案したいんです。
『本当にもー、いちいち大袈裟に言わないでよ、こっちが焦っちゃうじゃないの!』
というHSPの抵抗なり、反発を持っておくと割と自分に戻るのは早いです。
地味な抵抗力はとても大切!
リピートアフタミー!
『大袈裟なのは世間の方!』
素直で脅しに乗りやすく、焦りやすい人ほど、普段はめっちゃ『普通』を意識して自分に無理をさせています。
普段、無理をして普通を基準にしているのなら、焦らされた際には、
「相手は普通の人を煽ったんだ…」と、他人事にする。
繊細なあなたが煽られたワケじゃない。
『危機管理能力高めなんだから、煽られなくても気づいてるっちゅうねん!』
と開き直って、
『脅されないと気づかないとは、普通の人って大変ですねー』くらいに思えたら儲けもんです。
これもまた、同じ感覚の人なり、理解者がいると、
「いやーこんなこと言われちゃって、一瞬また落ち込みそうだったわー」
と言えたりして、
そしてその言葉が否定されずに、
「そういうのって焦るよねーなんか自分を責めちゃうよねー」
とか言ってもらえたりすると全然引きずらないで済むし、あーびっくりな発言だったなーで終われたりするので、こぼせる場所、あるといいなと思います。
まーひとり会議でもいいんですけどね。
もっぱらワタシは脳内で自分会議をして、
「色んな人がいて、
色んな思惑もあって、
色んなこと言うよねー!
知らんがな!」
って感じでーす
次回、『あって良かった想像力!』でお会いしましょう!
では、
またね!
飛行機の向こうに飛行機。
電車みたいに並走するってあるのね。
並飛行か…。
2022.06.19
02:22