悲し過ぎる時代 | ノラとハナウタ

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自分の最強の味方は自分じゃない?
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産後1年までの女性の死因の1位は自殺という現実

以前見たニュースにて。(なぜ以前かというと最近の数字が出ているものを見つけられなかったので。すみません!)
産後1年までの妊産婦の死因で最も多かったのが自殺だと書いてあった。
なんて悲しいニュースだろう。

 

こういう時に「子供が欲しくても出来ない人が居るのに…」と言い出すのは違うと私は思う。

せっかく授かったのにとか、残された子供が可哀想というのも違う。

 

問題はそこじゃない。
 

未だに「妊娠は病気じゃないから」と言われて仕事でも家庭でも普通の暮らしを強いられる事が多い。

 

…日替わりで体調の変化が著しい時期に妊娠前と同じ行動は不可能だと思って頂きたい。

 

まるで流産や死産が稀であり、特殊であるかの様なモノ言いで、妊婦を酷使するなんて最悪だ。

 

 

つわりも個人差があり、まるでつわりの時期が短い人がエラいかの様に比較し、苦しんでいる妊婦を更に苦しめる。

 

妊婦は眠い、怠い、それをナマケモノの様に言うなんて以ての外。

 

お腹にもう1人、人間を育てている間すら、周りが寛大になれないのは、『生んで当たり前』という刷り込みから続いてる不幸としか言い様が無い。

 

私の狭い交友関係の中ですら、つわりで胃が裂けたとか、切迫流産で入院(入院したら姑に「切迫流産なんてよくある話しよ、大袈裟ね」と言われそうだから驚く)臨月での胎児の死亡、臨月での自殺…と思い出すと苦しくなる話しがいくつもある。

 

産前のみならず産後にしてもホルモンバランスが崩れ、人にも寄るけど今まで気にならなかった事が異常に気になったり、急に夫を避けたくなったり、また、儚くもある小さな命を守る為にものすごく神経を使う時期でもある上に3時間毎の授乳という睡眠不足も重なり、本当に自分が自分で無くなる時期だと思う。

 

私も正直言って、着替えすらしたくない、一日パジャマなりジャージで過ごしたいくらいで、化粧だヘアスタイルなんぞ手が回らない。する気にもならない。

産後の身体の戻りが遅い、なかなか痩せない不格好なまま、ただすべき事をこなす毎日が心底苦痛だった。

 

もう醜く、不格好なまま、年を取って行くのだと悲観した。
それを経験したであろう親世代が未だに『今だけだから』と言い、

お母さんになったら『みんな』がする事、出来る事よと言う。

 

みんなって誰と誰?
本当にみんな?
そうじゃないと思う。
社会的に都合のいいように、出来た人が多かったと広めておいて、女性に無理をさせて来ただけじゃないだろうか。

 

誰しも出来る事、当たり前な事だと言われてしまったら、こんなに髪を振り乱し、子供の腹時計に左右され、眠りたいと思ったり、夫の世話も出来ない自分はダメな妻で母親なのかと真面目な人ほど自分を責める。

 

悲しくて苦しくなる。

 

「子供を置いてなんて逝けないはず!」

と言えるヒトは追い詰められた事が無いのだと思う。

 

自殺がいけない事だなんて分かってる。

でも今、限界を感じ、今、救われたいと思っている人に、『今だけ』という言葉は届かない。

 

今だけなのに、期間限定なのに、それを越えられない自分を捨ててしまいたいのだから。

 

乳児がいて、重たい空気の家というのは本当に堪え難い。

なんとか明るく、なんとか育児を楽しまねばと必死になる。

 

楽しいというのは自然と出る感情なはずなのに、育児が辛いなんて言えない世の中で、楽しそうにするしかないのが現状。

 

明るさを保とうと頑張っているのに、更に夫やら舅姑に期待されても本当に苦痛なだけ。

 

眠いことを怠けていると思い、働いている夫に申し訳ないと思い、赤ちゃんと一緒に居られることを感謝せねばと苦しくなる。

 

 

(これ以上は無理!)と自覚出来て、気楽に、
「ごめん朝キツいから寝てていい?」
と夫に言えて、夫も、
「朝飯ぐらい自分で出来るから寝てて」
と言って協力してくれたら、さらりと越えられる時期なんだと思う。

 

 

これがまたしょーもない夫だった場合、仕事だけしてりゃあ家庭を守ってる気になって、
「俺だって眠れてねーし」
とか、
「子供子供で俺のメシはどうなってんだよ!」
みたいな事を平気でいうアホ夫だった場合、家庭がブラック企業以上に苦しい場所になる。

 

だって逃げ場がない。
帰る場所であり、安心できるはずの家庭で、神経すり減らす上に酷使されてるんだからね。

 

オマケに舅姑にまで口出しされたんじゃあ地獄だよね。

 

とにかく休みたい、少しでもいいからほっとしたいのに、仕事をして帰って来た人が偉くて、その人をリラックスさせてこその家庭なんて言われても、そのリラックス出来るはずの家庭が産後の新米ママにとって苦しい場所になっていることに誰も気づいていない。

 

本人ですらも。

 

姑が年がら年中来ていた我が家でも夫からは

「孫が可愛いんだから相手してやって」

なんて丸投げされて、

「愛想良くなんて出来るかーーー!」

って話し。

 

ちょいちょい言われる嫌味、自分の時はもっと辛かったという不幸自慢…。

誰もリラックスさせてはくれない。

 

「可愛い我が子を育ててるんでしょう?」

…ってバカかと思うよね。

 

可愛いなんてのは心の余裕がある時に思える事だし、乳児期なんて決まった時間に目覚ましで起きるのと訳が違うってのが分からないのかなぁ。

 

泣き声にはっとして起きたり、

うっかり寝入ってしまって潰してしまわないかと飛び起きたり、

神経の使い方がハンパじゃない。

 

シレッと自分だけ睡眠時間取っていて、仕事があるからという大義名分の下に

メシだの風呂だの自分の相手しろだの言う輩はクズかと思う。

 

この乳児期にどれだけ夫が手助けしてくれたかで、後の夫婦関係が決まると言っても過言ではない。

 

ちょっと言い過ぎか?…とも思いつつ、いや、言っておきたい、戸惑うママを救って欲しいと思う。

 

ホルモンバランスの乱れ、極度の緊張感、睡魔との戦いに家事。

 

ものすごい事をしてるんだよね、とんでもなく働いている。

 

当たり前なんかじゃなく、出来てる事が奇跡なくらいの時期だよね。

 

でもさ、テレビとかでさらっと産後にスリムでオサレで美人ママ…みたいな方々が出てたりするから、出来ない自分と比べて情けなくなったりするんだと思う。

 

ただ、考えてご覧なさいな。
ベビーシッターに預けて、

ジム行って、エステ行って、

外で食事して…

って、やってないじゃん、私達は。

 

 

夫にも言ってやりましょう、

そこまでさせてくれてから「痩せないね」と言ってくれと。

 

妻に好き放題お金と時間を使わせてもいないのに、高望みしてんじゃないよ、まったくってね爆  笑

 

 

授乳中でボロボロで顔が死んでるなんて自分でも分かってる。

 

それをなんとかしたくても時間がないのが辛い時期。

 

でもそれでもキレイなヒトは居て、夫にも気遣い出来るヒトも居るから、自分はダメなんだと落ち込んでしまう。

 

それどころか、夫すら平然と無神経な言葉を投げて来る事もあるからね。

 

 

ダメなのはあなたじゃない、周りだよ!

 

長年続いて来た母性神話に寄りかかって、改善して来なかった社会にも責任はある。

 

 

私は「オトナと話しがしたいなぁ」と思ってたな。

 

くだらない常識とか、一般論でモノを押し付けて来る人ではなく、ただ聞いて、わかる〜と言ってくれる温かいオトナと話したいなって。

 

なんかさ、ママ友にしてもちょっと探り合いがあったり、

ウチはそういう事は無いわ…

とかいうどうでもいいマウンティングとかがあるなら面倒じゃん。

 

 

そういう意味で、ママ友であろうが無かろうが、

とにかくオトナとの関わりを希望してたなぁ。

 

 

本当は夫がもうちょっとオトナだと良いのだけどね。
乳児が居る時期は唯一、夫が社会であり、オトナなのだから、

優しく寛大な対応が求められると思う。

 

 

嘆かわしい事に…まだまだ少ないようだけど(小声)

 

 

もし今、あなたが自分に自信が持てず、誰とも関わらずに落ち込んでいるなら
今、出来て無いんじゃなくて、
『もうしてるんだ、大仕事を!』
と思って欲しい。

 

まだ生まれたばかりで意思表示も出来ない、

座れもしない、

危なっかしいイキモノの命を全力で守ってるあなたは

じゅうぶんそれだけで役目を果たしている。

 

 

だって後、何がある?
自分が倒れない事が最優先だからね。

 

 

乳児期を終えた今だから言える。
あの頃、夫だの、舅姑などに気遣いなんか必要なかったなって。

 

それこそ『今だけ』なんだから、

周りは黙って待ってろ!って話しなんだよ。

 

 

意思の疎通も出来ない小さな命を全力で守り育ててる時期が

どれ程過酷で重要であり濃密な時間なのかを考えたら

『今だけ』だから大事にすべきなのは子育て中のママの精神のみ

 

夫達にもそこに気づいて欲しいよね。

自分が構ってもらう事ばっかりじゃなくて、

自分の存在こそ今、求められていると気づいて欲しい。

 

夫が味方じゃなくてどーすんの?って。

 

 

会社で危機管理が求められるのと同じで、

子育てだって本当に危機管理能力を問われる。

 

昨日出来なかった事が出来てたりするからね。

 

寝返りは右回転しかしなかったはずなのに今日は逆にまわって布団から落ちてる!

とか、

やっと登れる様になった場所から、今日は飛んでる!

とか、もう毎日スリルとサスペンス。

 

ましてや守りたい我が子だもの、責任重大過ぎて息苦しくもなる。

 

 

苦しいのは愛があるからでしょ?

 

 

大変大変て何が大変なんだ…

とか言っちゃってる夫達は、妻を見ていないのがバレバレですよ。

 

 

ウチにも、
「俺も毎日息子と遊んでいたいなー」
って言ったバカ夫がいましたよ。

 

「俺も?だと?
『も』ってなんだよ、遊んでるだけで育つなら親なんかいらねーよバーーカ!」
と心の中で全力で叫んでいましたけどね。

 

 

あれ?実際言ったかもな…もうちょっとマシな言い方した気がするけど。

 

とにかく、全てのママが自分を追い詰める事なく、育児が出来ますように!

 

頼む、夫達!!

 

そして、当たり前に生むだの育てられるだのという刷り込みなんか信じるな!

 

 

生む事、生まない事、生めない事、それぞれ。

それこそ『みんな』に色んな事情はあるんだから。

当たり前なんて、どこにもない!

 

 

もう頑張ってる!
みんな、頑張ってるからね!
自信持って!

 

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小さな命を守ってる、不安なママの命を守れ!

 

 

 

2020.08.12