真珠腫という病【その12】学校と診察とお休み | ノラとハナウタ

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【月曜日】

朝起こそうとしたら手術した方の耳を下にして眠っていたポーン

おー、術後初めて。

やっと緊張せずに眠れるようになったのなら嬉しい。

今日はやはり学校を休んで心と身体のリハビリをすることに。

 

夫は仕事なので、息子とふたり、算数と国語をじっくりゆっくり。

夫が出した難しい問題は保留のままにした。

息子にちらっと見せた途端に緊張した顔になったので、次のページに得意な問題や文章問題、引っ掛けで足し算のひっさんも混ぜる。

「はいー騙されたー!それ足し算ーニヤニヤ!」

というと

「やられたー、見てなかったチクショー」

と笑いながら消しゴムでゴシゴシして答えを書く。

「ふぅ、これならじゃんじゃん出来るウシシ」と得意げ。なによりなにより。

「もうちょい自信ついてからパパ問題をやってLINEで出来たぞと送ろうか」というと、

「その方がいい!」と元気に。

絶対やらねーとかじゃないところがエラいよな、子供って素直で真面目だな。

 

ちょっとゲームをして気晴らしをしたら散歩。

どこまで歩こうか〜、学校まで楽勝で行けるくらい慣らそうかね〜と言うと

「コンビニはどう?」って、そこ徒歩5分だからな真顔

学校まで30分は軽くかかる、そこそこ歩いて貰わねばリハビリにならぬのだ。

「郵便局行こう、ちょっと歩くのに丁度いいと思うよ〜」

と無理矢理連れ出す。

行きに30分、郵便局でジュースで一休みしてまた帰りに30分。

一週間程度で筋力は落ちないらしい…若いって素敵だね。

食事も3食きっちりしっかりもぐもぐ食べる。

なにより。

 

【火曜日】

一週間ぶりの学校。

車で送る。

半べそっぽかったけど担任の先生が迎えに出てくださっていて、絶妙のタイミングでさっと連れて行ってくれた。

痛がったり、何かあれば即迎えに来る旨伝えてある。

生徒は息子だけではないのでトラブルの無い様に困る事があればすぐ来ますのでと。

なにしろ体育もかけっこやジャンプなども向こう1ヶ月禁止…どうなる事やら。

先生もとても気づかってくださっていて、みなさま疲れませんように…。

 

連絡が無かったので定時に校門まで迎えに行く。

給食の時に全部食べられず悔しかったのかなんなのか、ちょっとぽろりと泣いたそう。

5時間目にふと

「なんか、慣れてきた!」

と先生に宣言したらしい。

迎えに行った時はニコニコと満足そう。帰りの車ですぐに寝てしまったけど。

 

【水曜日】

診察日なので学校を休む。

ベッドに寝かされ、耳の後ろに血のにじんだままのテープが貼られていたのだけどそれを剥がして(今の医療用テープって優秀なのね、キズに貼り付く事無く、ス〜ッと剥がれた。それでいてシャワーでは剥がれない、素晴らしい)、血だかなんだかをゴシゴシ拭かれていた。

「痛い?」と先生に聞かれるも

「痛く無い…」と答えつつ怖くて縮こまる。

それでも上手に拭き取る医師…さすがプロポーン

そしてまた新しいテープが貼られてオシマイ。

拍子抜けするくらいあっという間。

耳全体が内出血して青くアザの様になっているのだけど、それも時間と共に肌色に戻るので大丈夫と言われる。

耳の後ろ側に貼り直したテープがもしシャワーなどで剥がれかけたら、もうそれは剥がしてしまって大丈夫ですと言われて驚愕ポーン

そうなんだ…もういいんだ…すごいな。

 

息子は点滴の管が外れてしまい、手術翌日から飲み薬になったのだけど(もう一回針を刺すのはちょっと…と思っていたら医師からももう飲み薬にしましょうと言われてみんなほっとしたニヤニヤ)、それをもう一週間続けるよう言われる。

粉薬は平気なので元気に返事。

 

【木曜日】

徒歩で学校まで送る。

一応周りの子供達や引率の役員さん方に状況説明。もう少し付き添うか、登校班で大丈夫か様子を見ている旨伝える。

当然の事ながら、たくさんの児童を安全に学校に送り届けてくださる役員さん方に…ウチの子だけ良く見てねとはいえるはずもないので息子にしっかりして貰うしかない。

他の子供にどうこうされるというよりは、息子が心細くて半べそという状況が問題。

役員さんだけでなく、高学年のみなさんも優しくて気にして心配してくれるので。

「じゃあ帰りは車で来るからね」と声を掛けるとニヤリとしたのでさっさと帰って来た。

 

初の6時間授業、無事にやりきって帰りの車で爆睡。

帰りにこそっと先生が「お母さんに会いたいって泣いてました、ちょっとだけ」と。

そうなんだ…そんな事恥ずかしげもなく言えるのはすごいなと思う。

なんかね…そういうの言える子なのかとちょっとびっくり。

 

【金曜日】

朝、私が旗当番(危険な場所で子供達を誘導する係)なので息子を登校班まで送り、じゃあ後でねと離れるとメソメソ真顔

そろそろ頼むぞ…と思いつつ、さっと持ち場へ。

旗を振り振り子供達を渡していると息子通過。

帰りはまた門のところね!と声をかけるとニコニコ。

きっと不安なんだろうね、ひとりで教室に行く事が。

 

帰りはちょっと寄り道してから買い物して帰る。やはり爆睡。

術後の1週間お疲れ!

学校の授業もさほど進んでおらずほっとした様子。

 

【土曜日】

のんびり過ごす。

ハタと気づくと切り取った軟骨の部分に出来ていた大きなカサブタが無くなっていたポーン

あぁ、残念。

「ちょっとあのカサブタ、記念にじっくり見たかったね」

と言うと、

「写メで撮ってあるから大丈夫」

と息子…現物が見たかったよ母は。

 

夕方、買い物に出る。

100均で手品グッズ。

箱に物を入れておまじないをすると中身がなくなる…というモノ。

「ほら、無くなったよ!」

と振ってみせて音がしてしまうという…詰めが甘いニヤニヤ

 

【日曜日】

やっと一週間の記録が終る。

毎日お風呂の度に耳の中に水が入らない様にイヤーパティをこねて耳に当てて医療用テープで留める。

テープで留めなくてもぎゅっと耳に押し込めば良いとは書いてあるのだけど耳の中にまだガーゼが入っているのと、医師から「そのガーゼが付いて来てしまったら捨てちゃっていいですよ、まだたくさん入ってますから」…と言われたものの、ぐいっと押し込む勇気がないので貼っている。

術後、首を曲げて耳をかばう様にヨタヨタ歩いていたけど自宅に戻って散歩したり、学校へ行ったりしているうちに普通に戻った。

 

後はメンタル面だなぁ、学校を休んでいた事と、休み時間は外に出られない事からなんとなく不安だったりする様子。

 

先生が明るく元気な方なので助かる。

周りのお友達も気にしてくれているのだけど、ちょっと本人の気分が負けてる感じ。

慣れてもらうしかない。

親がおたついているとモロにそこに甘えて来るので明るく押し出す感じでやっております真顔

 

今週木曜日は執刀医の術後チェック。

ヨタヨタから徒歩、そして競歩…と来て、走って良いと言われるのはいつだろう。

 

 

今日の『猫の手』はてんちゃん

 

 


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