響の会③ 宝生能楽堂への祝言として清水寛二師、観世淳夫師の猩々乱 | この辺りの見所の者

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能〈猩々乱・双之舞・置壺〉

シテ/猩々/清水寛二

シテ/猩々/観世淳夫

ワキ/高風/殿田謙吉

笛/松田弘之 

小鼓/鵜澤洋太郎

大鼓/亀井広忠

太鼓/小寺真佐人

地頭/西村高夫

地謡/小早川 修、馬野正基、浅見慈一(後列)野村昌司、鵜澤 光、安藤貴康、小早川泰充(前列)

後見/観世銕之丞、泉 雅一郎


宝生能楽堂は、もうすぐ建て替えとなる。自分が宝生能楽堂で観能するのは、2024年4月27日が最後になるのだろう。


清水寛二師と観世淳夫師の両シテで、〈猩々乱・双之舞・置壺〉がラスト。祝言で宝生能楽堂に手向け。


乱の舞は独特で囃子もリズムを取るのが難しい。笛の呂中干も常の乱にはあるが、双之舞・置壺の小書では無く、乱の笛のみ。本当に呼吸を合わせるのが難しい。

シテの清水寛二師ともう一人のシテの観世淳夫師。淳夫師のシテの成長が著しい。持って生まれた華に加えて、身体の体幹が安定している。大器晩成型かなと思っていたけど、覚醒するのが少し早くなるかもしれないと思わせる猩々乱。

建て替えて新しい宝生能楽堂になった時、銕仙会の顔として新宝生能楽堂で舞っている観世淳夫師を想像するのが楽しい。


宝生能楽堂Forever。