頭隠して尻隠さず〜ちぇす秋田万歳本格デビュー | この辺りの見所の者

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新年から地震、飛行機事故、秋葉原の通り魔。

末世そのものの幕開けとなった2024年。昼前に土崎アパートからセリオンまでウォーキング。BOXコーヒーでコーヒー買ってまったり。


スマホチェックしてたら、インスタできり亭たん方さんの投稿で秋田万歳継承会公演の前座みたいな事をするとあった。たん方さんの高座しばらく観てないなぁ。13:30分から秋田フォンテで開催らしい。セリオンにいたとき12:15分。ウォーキング姿のジャージそのままに土崎アパート前に停めてるクルマに乗り秋田市街地へ。土崎アパート前で12:40分。ギリギリかな。

新国道避けてバイパスから県庁前の道路から秋田駅前のコインパーキングへ。13:05分。

急いでフォンテへ。




きり亭たん方さんは、本名で前説。たん方さんも秋田万歳継承会に入会したとのこと。秋田万歳の歴史などをわかりやすく解説。要は江戸時代になり水戸から秋田に転封された佐竹公が秋田万歳の元を連れてきたらしい。


秋田万歳は太夫と歳蔵の二人組。太夫が謡と舞、歳蔵が小鼓を奏し太夫に合いの手を入れる。曲によって太夫が小鼓で囃す事もある。


秋田万歳の本公演は自分も初めてだ。





秋田万歳継承会の方二組が一部と三部。第二部は三年前から秋田万歳継承会に入会した、秋田のお笑い芸人、長谷川瞬さん。去年入会した相方の若松広樹さんのコンビ、ちぇすが担当。


事前予習一切無く観た。


能の翁の翁役が太夫で三番叟が歳蔵みたいな感じ。太夫は直面、歳蔵は曲よって面を付けていた。戦後からしばらくは、秋田万歳の門付けもあったらしい。1番驚いたのは噺万歳。今の漫才のほぼ同じ形式。だから今の時事や役場や病院をテーマにした噺を秋田弁でやっている。第二部の、ちぇすは噺万歳を、よくやるネタを秋田弁よりディフォルメして噺万歳をしていた。しかしたぶん調子に乗ってアドリブ繰り出す若松さんは秋田万歳でも変わんないねぇ。太夫の長谷川さんは声が良い。太夫の謡が低音で伸びがある。若松さんは小鼓のリズム感が良い。小鼓のリズムは合わせと合わせずの2種類あるのだろうか?


一部と二部のベテランの方々は伝統芸能という感じ。ちぇすの現代の漫才が秋田万歳の特に噺万歳との相性が良い。


そして


長谷川瞬さんに笑神が降りて来た。


野村萬斎師でお馴染みの狂言に二人袴と言う曲がある。袴が途中二つに破れ、前だけを付け頭隠して尻隠さず状態になる。


長谷川瞬さんの袴の後ろが徐々に下がる。本当にお尻丸出し寸前までいっていた。


持っている


こりゃあめでてえなぁ。


能の翁と三番叟の組み合わせが様々な伝統芸能に影響を与えているなと秋田万歳を観て感じた。次はもう少し勉強してから観たいと思う。


秋田万歳は、意外に古くさく無かった。