落語配信放浪記〜笑福亭たまツイキャス落語会 | この辺りの見所の者

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先日の、たまさんのzoom落語会は感想を書き損ねてしまった。

8/21日は、zoomではなくツイキャスを使っての配信落語会。
zoom落語会はライブのみでアーカイブは無いが、ツイキャス落語会は配信から2週間アーカイブがある。
更にツイキャス落語会は、配信のスクショを撮りTwitter投稿許可。ブログも大丈夫だろう。

最初に
珍しい噺で、自分も伊勢在住に、おはらい町の、すし久の二階で毎月の月末に開催される、みそか寄席で桂文我師匠の高座で一度観た。かなり短い噺で、大店の道楽若旦那と旦那が、店の板戸での駆け引きするだけのあらすじ。

道楽若旦那が、店に帰るが板戸は閉まっていて旦那が板戸越しに説教。

突然、画面が手縫いで覆われる。つまり板戸の代わりらしい。先日の桂華紋さんの御簾内落語を思い出した。違いは、旦那が興奮して怒鳴るときには手縫いに頭を入れて膨らむ画面になる所。姿は見えなくても、手縫いが膨らんで前に出てくる事で立体感が出てくる。更に、手縫いから
ひょこっと出て来る事で、板戸の覗き穴か、少し開けたかを見てる方は想像できる。
手縫いで画面を覆うアイデアは、御簾内落語の影響かはわかりませんが、更に工夫してくるとは勝手に思ったかな。

次は月亭遊真さん。

たまさんとの、まくら替わりトークでは大阪のイントネーションの違いについて。

真田小僧も江戸落語のイメージが強いが、最近では上方の噺家も高座に掛けるようになった。ハキハキと、ややじっくりな真田小僧。

仲入 


配信のチャットから、謎かけを募集。自分にはセンスが無いのがわかっているので、チャットを見つめるのみ。


三味線の入谷和女さん登場。ハメモノを弾いたり、チャットリクエストで上方落語四天王の内、桂米朝、笑福亭松鶴、三代目桂春團治の各師匠方の出囃子を弾いてもらい、贅沢な時間。更に、トリの、たまさんの船弁慶の出囃子は特別に四天王の五代目桂文枝師匠の出囃子で登場。


なんでも、この船弁慶は奥行3分割の立体落語らしい。見た感じは、飛び出す絵本みたいだった。
顔面ズームアップ。



途中から三味線の入谷和女さん登場して、前は三味線、後ろにたまさんが舟の櫓を漕いでいる。



 また前後が入れ替わる。


本当に、飛び出す絵本だ。3分割してる。

ツイキャスだと、zoomより音が良いから、こういう手法が活きてくる。

最後は、打ち出し太鼓。

アイデアを更に工夫して広げて形にする才能が、たまさんにはある。

六尺棒の手縫い画面隠しや船弁慶の3分割立体落語なと、面白い。zoomとツイキャスで配信演出を変える手法も見事だ。

たまさんの配信は、ワクワクする。