タバシュニクを聴けて良かった〜日本センチュリー交響楽団第233回定期演奏会 | この辺りの見所の者

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3/7日は仙台空港から関空へ。青春18切符購入していたので、いつもの南海ではなく阪和線でシンフォニーホールの最寄駅の大阪環状線福島駅へ。
シンフォニーホールも久しぶり。
当日券で安いD席(1500円)を買おうっしたら、売り切れてた。
自分みたいなタバシュニク目当ての人が多いんだな。

タバシュニクという指揮者は知らなかったのですがSNS上で話題になっていて、自分が来阪するタイミングとピッタリ合うこともない急遽行く事にしました。動画サイトでタバシュニク指揮の演奏を聞いて気に入ったということもあります。

3500円の席を購入。L側の3Fバルコニー席。
シンフォニーホールは音響が良いからね。

▽ラロ:スペイン交響曲 作品21
ヴァイオリンは女性のアレクサンドル・スム。

動画サイトで聞いたタバシュニクトーンが伴奏からも聴こえる。センチュリー響がタバシュニクの求めてる音に見事に応えている。斬れ味と色彩が同時にある。
アレクサンドル・スムの技巧もなかなか。
ラロのスペイン交響曲は、最後まで集中してなかなか聴けないんだけど、この演奏は最後まで聴けた。

アンコールは、
テレマン。音色が変わり、しなやかに優雅に。良いヴァイオリニスト。

休憩後

▽モーツァルト:交響曲 第36番 ハ短調 K.425「リンツ」

この演奏会で自分的に白眉の演奏。
キレと優雅なしなやかさが同時にある。モーツァルトの曲の構造がハッキリと分かる。しなやかな構築あるキレのある演奏。丸みで厚塗りしたモーツァルトでは無い。
自分的にモーツァルトを生で聴いたなかでは記憶にずっと残るリンツ。


▽ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

最初の低弦の妖しく靄っとした響き。火の鳥の色彩が鮮やかで、強弱のメリハリがある。オケの惜しいところは、ちょい見られたけど、大音量の大円団でなく、繊細な色彩と斬れ味の火の鳥。
タバシュニクはマルケヴィッチに師事したらしいが、マルケヴィッチ好きとしてはタバシュニクの音色の斬れ味はマルケヴィッチを追体験している気持ちにもなっていた。

タバシュニクで春祭を聴きたくなった。

センチュリー響は、やはり良いオケだね。