SSSでは、短距離の方も長距離得意な方も、一様に「スピード」「スプリント」の能力を重視しています。

理由はいくつかありますが、一番大きな理由は、加齢の影響は、「筋力・パワー」から出てくるからです。

一方で、「筋力」は、年齢が上がっても、ちゃんとトレーニングすれば、した分だけちゃんと伸びることはわかっています。私のインスタストーリーを見ている方は、分かりますよね?(笑)

でも、そこまで筋トレができない方は、水の中でやるしかないわけですが、水の中は、浮力の影響で大きな強い負荷は与えられないと。だから仕方なく、アップの時のプルアップとか、スプリントインターバルなどで、お茶を濁している感じです(笑)。

 

もう一つの理由は、「スピードが出る泳ぎ」と「エネルギー効率や推進効率の良い泳ぎ」は異なるということ。

スピードが出る泳ぎの技術は、そのスピードを出さないと養えないというジレンマがあります。

なので、フロートスタートからのダッシュのような、「自身の力で加速しなければ成り立たない練習」によって「身体知」(感覚知とか、そういうやつ)「コツ・カン」を得ることでしか、上達しないのです。

 

例えば、ボディビルダーは基本的に最大挙上重量を競う競技ではないけど、なんでみんなマックスの重量にトライするのか?というと、「天井」が高ければ、10レップで扱える重さが重くできて、それが筋肉の肥大に良い効果を発揮するからです。

 

スイマーも、マックススピードが出る選手であれば、90%とか80%のインターバル練習でのスピードも、それに応じて速いタイムの設定が可能になります。そのタイム設定にトライできる「泳ぎのポテンシャル」は、スピードを高めることでしか養えないんですよね。

 

マスターズでもビギナーの方が面白いように記録が伸びるのは、スピードの部分で開発の余地が沢山あるからですよね。練習を重ねるほどスピードも上がって、インターバルの記録も向上していきますから、「成長のゴールデンタイム」が来るのです。

SSSは、まあまあやりこんできた方が多いので(笑)、スピードのポテンシャルを高めるのにはかなりの工夫や、練習中の動きの正確な省察スキルも求められますが、その中でも、「フロートスタートからのスプリント練習&そのタイムの向上」は、重要で不可欠なパズルのピースと言えます。

 

1本1本集中力を切らさず、大脳からのシグナルを強く撃ち続けて、筋肉を総動員して、貪欲にタイムアップを目指していきましょう!

 

昼の部

1 いつものルーティンです。

2 今回は10秒間の勝負です! 今回は、1回1回ペアを変えてやってみます。全勝できるか?何勝できるか?にチャレンジ!

3 35mのスピード練習をひたすら繰り返します。

1R パドルをビート板に見立てて、25までキックで、その足にプルを足してスイムにします。

2R スイムで、1本目は25バッタ+10バック 2本目は25バック+10ブレ 3本目は25ブレ+10フリーの順で、ローテーションします。

3R 35mスイムで、種目は自由です。

4 キックとスカリングの技術練習です。

5 今度はプルで、15mのスプリントの繰り返しですが、奇数は壁スタート、偶数はフロートスタートです。以前、辰巳の頃によくやってたやつですが、浮いた姿勢からスタートの時に、泳ぎそのもののスピードが問われます。壁蹴りスタートとのタイム差ができる限り小さくなるように、偶数の目標設定をしていきましょう。

1R目はフロントスカル。2R目は全員ブレストでキックのサポートなし!3R目は種目は自由です。

そのあと、パドルつきで50を行いますが、パドルなしのテンポを記憶した状態で、それに近づけるようなパドル付きプルでダッシュしていきます!

6 先週もやったリレーダイブです。先週きた方は、動画を再確認しておきましょう!

7 フロントスカルをしっかり振り返っておいて、少しでも上達するようにしましょう!

 

 

夜の部

昼と異なるところのみ説明します。

3 夜は75mのスピードセットです。4本を3R行きます。

1本目は、75ハード。200の入りのペースくらいから始めて、最後のラウンドでは行けるところまで追い込んでみましょう。

2本目は、50ハード+25イージー。

3本目は、25ハード+50イージー

4本目は、50スムース+25ハード

サイクルが短いですが、50から25のところは、100mのレーススピードより落とさないようにして、特に2Rめ、3Rめと進むに従って、実践的な疲労感のもとで泳げますので、ターンインやターンアウトが雑にならないようにしましょう。普段のターンスプリントの良い時の動きの再現性を高めていきます。

6 スプリントキックですが、最初の2回は仰向けドルフィンでできる限り速く!いつもアップでやっていますので、どのくらい上達したかを測りましょう!後半2回は種目は自由です。

 

さて、さっきまでいた松江でも、牡丹や河津桜がボチボチ咲いてくる頃ですが、花粉症に注意して、最大集中でのスプリントができる準備をしておきましょう!