今週は、特に夜の部ではスタートが上手くなったなぁ…と思えるパフォーマンスが多くみられましたね。

入水がスムーズになると、入水後の伸びの時のスピードが早くなります。

ってことは、キックのうち始めとか、平泳ぎのドルフィンの入るタイミング、ひとかきのタイミングなども、微妙に変えていく必要があります。

 

レースの直前に練習しても、矯正できる箇所は限られている…ってことなんですよね。

スタートやターンは、少し間がある時期から取り組んでいくことで、その後の「泳ぎ出しの部分」まで、変更したり調整する時間が取れるということです。

 

さて、昼の部は、50の1本目で果敢にチャレンジした結果、真ん中の3本のハードでぐだぐだになった方がいたり(笑)。それでもラスト1本のダイブで立て直してましたので、地力がついてきたなぁ…と。

レースの時って、「周りにつられて前半から行ってしまった」ってことありますよね? 今回は、レースの後半より厳しい状況をシミュレートすることが目的でしたから、まさにそこが想定できたのは、よかったと思いました。

 

速いペースへの対応にしても、前述したスタート後の動きの調整についても、やっぱり、事前にこういうのやっておかないと…ってことですね。

 

試合の時に頭空っぽにして良い成績を出すには、準備段階でどこまで頭と身体を使って、あらゆる準備ができたか?によりますもんね。

これで、参加された方は、一つしっかりとジャパンに向けたステップが踏めたと思います。

 

気づいた点や質問などーーーーーーーーーーー

「50mハードの前の100mを結構追い込めたので1本目の入りは力まずに入れ、結構追い込みました。

お陰で、2本目以降は激落ちしてしまいました。疲労感もmaxでした。本番のレース前もあのくらい追い込んだ方がいいのでしょうか。」

→レースの5日前くらいまでですかね、レースが近くなる程本数が減って、タイムが上がる感じになると良いと思います。ただ、それでも身体への負担は大きいので、「追い込み」は1週間くらい前までにして、あとは数日に1回程度、スプリントとペース練習をする感じですね。

 

「今日も失敗ばかりでした。。それでも最後まで練習出来た事が良かったです。距離感を間違えてしまいました、見えてなかったのだと猛省いたしました。」

→スタートの浮き上がりでしょうか?視覚に頼らず行けると良いですね。

 

「50m Hardでは、キックが時々止まってしまったり、キックとプルのタイミングがしっくり合ってないように思います。また、脚が開き気味かな・・・と、映像見て痛感致します。効果的なキックとプルのタイミングをご教示頂ければ幸いです。」

→キックあ足先が開かなければOKです。キックとプルは、片側のフィニッシュに合わせてキックが入るのが一般的ですが、近年は、片側で水を圧している間にキックを入れて、プルのフィニッシュの時には踵を水面に上げてキープするやり方も、一部では流行っています。いずれにしても、以前かなりやった「壁キック」と「少ないドルフィン回数で進めるキック(アップキックで止めるやつ)」に戻って確認すると良いと思います。

 

「今日のパドルスイムは、背中で水を搔く感覚を身体に染み込ませたかったので、バッタで泳ぎました。Des.には出来なかったですが、ストロークの感覚を覚えるには良かったかと思いました。

ダイブは、今日の入水の感覚だと、前足でスタート台をしっかり蹴り込む意識を持つことが一番大事かなと思えました。まずはここにフォーカスして、いつも出きるようにしていけたらと思います。

50のハードは、200のペースよりやや上げて45秒以下で泳げれば良いかと思っていたので、一応想定通りだったかと。タイムも安定させることが出来たので、ここは良かったと思いました。」

→パドルスイムから、予備疲労を作る気満々でしたね(爆)。レースペースの定着が進んでいるようです。故障に気をつけて、このまま継続しましょう!

 

「50のハード5本は強度が上げられないまま5本終わってしまった感じですが、タイムはともかく現状把握が出来たのは良かったです。ハードもスムースもさほど変わらないのは問題なのですが、上げられないならば落とさないよう工夫します。」

→「上げられなければ落とさない」は重要ですね。キックが良くなってきているので、必ずチャンスは到来します!粘りましょう!

 

「レース3週間前の追い込み練習50X10はさすがにこたえました。ペアワーク時もう少し体の角度をつけてみてはとご指摘いただき意識して泳ぎました。角度をつけたほうが肩の痛みも少なくテンポを上げるのは難しかったですが進む感覚はありました。後半のダイブもたくさん飛べてよかったです。以前腕が下向きになる点をご指摘いただき胸を張るよう注意して飛び込んでみました。映像を見てどうだったか研究してみます。」

→スタートはかなりよくなっていて、びっくりでした!ローリング角はやはり重要でしたね。よかったです。あと、キックでも少しフォローできるようにすると、腕の負担を軽減させることができますので、頑張りましょう!

 

「5×10 のセッション 1本目は自分では上げたつもりでしたが、タイムが今ひとつでした。空回りしてるような感じがしたので、2-4本目でいろいろ試しました。最後の5本日は蹴った後で、一拍待ってからかいてみたら、思いの外タイムが良かったです。

dive は後ろ足の蹴りを意識したつもりでしたが、映像を見るとあまり勢いがなかったです。後ろ足が曲がらなくなったのは、良くなった点ですが、パワーが伝わってないですね。」

→スタートの勢いが落ちないで、なおかつスイムの泳ぎ出しのスピードに近いところでひとかき目を始めるのは、大事ですね。「一泊おく」感覚を忘れないようにしましょう!

 

「今日の練習はアレンジしたつもりはないのに変えてしまっていました。

スタート練習で深く入っても慌てず自覚できた様な気がしました。

参考にする人が多すぎて、水の中見てしまいました。ありがとうございました。来週も楽しみです。」

→アレンジしたつもりはなくても、天性の資質でアレンジできてしまうところは、素晴らしいと思います!(笑)他者のも参考にしつつも、自身の哲学が揺るがないようにしましょう!

 

「メインのHardは以前なら乳酸?がたまって身体が動かなくなりましたが、最後のダイブの終盤まで耐えられました。昨年9月20日の動画(50mHard4本アクアメイン)と比べると、大きく外側をかいていた左手が少し内側に改善されている気がしました。

ダイブは、まだまだ足の甲で水を跳ね上げてますね。実感もあるので、改善したいです。」

→「とにかく速く泳ごう」と意識した時に、速く泳げている泳ぎがその人の「正解」なので、今回は正解が一つ見つかってよかったと思います。入水角度はよくなっているように見えましたが、入水が上手くなったら、キックを打ち始めるタイミングを、もう少し遅らせても良いかもですね。入水後のキックのうち初めのタイミングと色々試しながら、もう少し練習を重ねてみましょう!

 

「自主練ではスタートやそこからの浮き上がりを真剣に練習するのは、いつもレース直前になりがちな私。今日はジャパンまで3週間ある時期にタイム計測と動画付きで取り組めるSSSならではのスタート練習で課題もよく見えました。50mハードは、フォームを意識しながらもタイムもあげようとがんばりましたが、出力(くたばり具合)のわりにはタイムが上がりませんでした。入水深くを意識したつもりが動画をみたらあまり変わっていなかったので、めざす方向は間違ってなさそうなのでハードでも悪い癖が出ないように引き続き練習したいと思いました。」

→出力の割にタイムが…は、おそらく、筋グリコーゲンの回復が間に合っていないからだと思います。白米しっかり食べて、次回の練習に挑みましょう!

 

「長水路でダイブ50を2回泳げて良かったです。飛び込みはやはり腰がくの字になっていて飛べていませんでした。横から見ていると構えの時の腰の位置が高い方が入水がきれいだと感じました。タイムを計っていただけるとやはりやる気が出ます。ありがとうございました😊」

→1本目がもっと上げられると良いですね。出し惜しみをしないよう、周りの勢いも借りながら、自身の地力をさらに上げていきましょう!

 

「アップの最後の2本は、200〜400位のペースで9秒台と感触良かったです😀 メインはあと0.5秒上げたかったですが、テンポ1.2〜3の100仕様で安定して泳げたので良しとします😌 週末のレースで再現出来るか試してみます。ジャパンまで気を付ける事があればご享受ください🥺」

→50は落ち着いてコントロールし切った泳ぎで、よかったと思います。レースまでは、プルのスピードが落ちないように、数日前までは、プルのスプリントは欠かさない方が良いかもしれませんね。

 

「前々回からの野口さんの言葉を糧に、自分で考えて泳ごうと思って過ごしたこ毎日でした。少しpullを前でまとめる意識→引きすぎて止まっている事を考慮。初心にかえりpullで進んでKICKで進むを意識←手と足のちょうど良いタイミングを探る。テンポが落ちる事がタイムにどう影響するかですが…やる事が明確になり良い練習となりました。」

→プルは、「フロントスカル」で泳ぐようなイメージを持った方が、上手く調整できると思いますよ。最後にテンポを上げるときに、しっかりかき込めると「ギアチェンジ」が上手くでき、最後にペースを落とさないことにつながるように思います。

 

来週は、ジャパン前最後の「泳ぎこみ」です。

レース前なので、多少スキルトレーニングも入るので、量的にはそこまで多くはないかと思いますが、しっかり長水路でも対応できる土台を作りますので、ぜひご参加ください。