ベレンでのJICAボランティア活動も半年以上がたちました。2月の家庭料理講習会で「天ぷら」と「いなりずし」の実習を行いました。「天プラとすし」はブラジルでは日本料理の定番、人気を二分しているといえるのでは・・・ところが、「天ぷら」とは、「エビと野菜のかき揚げ」、すしは「サーモンの握りとホッチロール(海苔巻きのフライ?!と思ってください)」。

そこで、今回は海老と野菜一つずつの揚げ物、そしてすしは「いなりずし」にしました。

 

5回目の講習会でしたが、回を重ねるごとにブラジル人の数が増え、材料を見て、「南瓜が天ぷらになる?」とか、「サツマイモは甘くないか?」、さらに、「ジャンブー、揚げても大丈夫?!」。「食材の味や風味、感触などを味わうことが和食の特徴の一つであること」をちょっとだけ理解してくださった方がいたような気がしています。

 

学園のBC・ACともに天ぷらはかき揚げか、変わり揚げ。ここで、食材そのもののおいしさを 味わえる「海老と野菜の天プラ」を「今週のレシピ」に載せました。今回はレシピを日本で作られる方のために、「シシトウ」と「しその葉」にしましたが、ベレンではほとんど見かけません。そこで、ベレンの家庭料理講習会ではシシトウの代わりに「ピメンチ―ニャ」(小さなピーマン)、しその葉の代わりに「ジャンブー」を使いました。

 

 

 

まだまだ天ぷらにできる物はたくさんあります。海の幸なら、イカ、白身の魚、野菜なら、人参、ごぼう、ゴーヤ、春菊、他にキノコ類もおいしいです。

いなりずし」についてちょっと。まず「油揚げ」を知らない、だから豆腐を揚げたものだとはもちろん分からない・・・従って、知っているが食べたことがないという講習生をあわせると70%以上が初めての「すし」でした。