10月に始めた「日本の家庭料理」講習会も5回目を迎え、今回も、2月15日と、24日の2日実施しました。

 

今回は「えびと野菜の天プラ」、「いなりずし」、「新ショウガの甘酢漬け(がり)」。

どのクラスも非日系の方が多く、「天ぷら」と「寿司」は人気です。

 

ほとんどの非日系の皆さんは「天ぷら」と聞くと、キャベツ、玉ネギ、人参、エビのかき揚げと思っているようです。今回はそれらの野菜は使わずに、しかも一種類ずつ揚げたので、皆さんにいろんな驚きがありました。

 

今回の天ぷらの材料は、エビ、かぼちゃ、サツマイモ、茄子、オクラ、ピメンチーニャ(小さなピーマン)、ジャンブー。それぞれ、ピメンチーニャは「ししとうがらし」、ジャンブーは「しその葉」の代わりに揚げてみました。

 

 

 

ここベレンにはいろんなえびが店頭に並んでいます。日本で売られている無頭で長さが7~8cm位のを使いました。「エビフライ」はとても人気で、フェイラでもよく売れています。日本ではキャベツの千切りを添えてウスターソース、トンカツソース、あるいはタルタルソースをかけて、食事の時におかずで食べますが、ここベレンでは、スナックやお八つ感覚。本当に皆さん、揚げ物がお好き。

今回は「天プラ」ですから、「衣」の作り方を学んでもらいました。冷水を使うこと。粉はふるうこと、混ぜ過ぎないこと。揚げる直前に作ること。天ぷらを作るのが初めての方がほとんどですから、皆さん、色々と驚きの様でした。

 

先に書きましたが、野菜をそれぞれ別々に揚げることが珍しかったようでした。ジャンブーの葉の裏側に衣をつけて揚げることが驚きの様子。ジャンブーといえば、ベレン独特の調理に使われることが多く、皆さん、よくご存じの「葉物」ですが、新しい食べ方と喜んでくださいました。

 

前回のボランティア活動の折り、私にとって「驚きのかき揚げ」として、ブログや「塩ひとつまみ」にも書きましたが、衣に塩がいれてあり、揚げたものを、そのまま食べていました。「天つゆ」がいらないのです。逆に、「天つゆ」の存在が皆さんにとっては初めてで、その意味も納得してくれました。

 

「いなりずし」、こちらもいろんな形で売られていますが、今回は私がいつも作っている、色も味もちょっと濃い目にしました。焦がさないようにゆっくりと柔らかく煮るために、講習生の分は私が煮ておきました。その代わり、油揚げの「油抜き」をしてからよく洗って、煮汁を煮立ててから煮始めることは、説明しながら見てもらいました。もちろん、すし飯は皆さんに作ってもらいました。煮てある油揚げにすし飯をどう詰めるか・・・こちらは「自分の分」をしっかり実習してもらいました。

 

 

 

「新生姜の甘酢漬け」はすしに添えて日本食のレストランで出しているので、皆さん知っていました。ブラジル料理には辛いものもたくさんありますが、「新生姜」の辛さは「ワサビ」同様、別の辛さと思われます。いなりずしの甘じょっぱさによく合うことがわかってもらえたでしょうか・・・

 

 

 

天ぷらをスナック感覚で、しかもフェイラで食べることが多いブラジルの皆さん、試食の段階で、立って食べていました!!座るより立っている方がたくさん食べられる・・・とか?!

 

2日ともとても賑やかな授業でした。3月は「親子どんぶり」の希望がありました。「卵とじ」の勉強をしてもらいたいと思ってます。