日本語を習う理由.、日本文学が読みたい、映画を見たい・・・俳句・和歌って何? もっと現実的に、日本に働きに行きたい、留学したい・・・それは種々様々、大分前から、ブラジルの日本語学校で、「マンガ・アニメを知りたい!見たい!」が増えてきています。

 

今回は土曜日の午前中に授業がある日本語学校での生徒と先生合わせて15名とコラボ。

この学校は日本語の生徒数100名くらい。ほとんど大人中心のようですが、子供もいて、最年少は4歳とのこと。

事前にアンケートをとらせてもらい、人気のあった「おにぎりと団子」の講習。2つとも最近はやり?のアニメにでてくるとか・・・

 

まずは、「おにぎり」、ブラジルではほとんど「三角形の型」にご飯を詰めて、海苔を巻いたものが主流。したがって、私は今まで三角型を握っているところをほとんど見たことがありません。、もちろん、丸型、俵型は形も見たことが皆無といってもいいくらい。

 

おにぎり」、「Oniguiri no niguirikata=Modo de fazer o [Oniguiri]」 と両方のレシピを配りました。JICA語学研修の講師アンドレア先生にご指導いただいて、レシピをポルトガル語に翻訳しておいたことが、本当に役にたちました。

日本語を学んでいるとは言っても、もちろん?!私のポルトガル語より、上手です・・・細かい料理の言い回しはなかなか難しい。レシピを並べてもらえば、いろんな意味で、よい勉強になったのではと自負しています。

 

大きな手、小さな手(小学生が一人参加)、長い指、短い指、太い指、細い指・・・様々な指の組み合わせで、いろんな三角・丸・俵ができました。

 

形の説明で一番わかりにくいのが、「俵型」。日本でも時々、「何ですか?」と聞かれることがありますが・・・

「昔、お米を入れたもの」???米は今やビニールの袋に入っている・・・

「クリームコロッケの形」???ブラジルでは「コロッケ」は円錐形が主流で、「コシーニャ」といわれ、肉やエビ・カニのペーストをポテトと粉で作った皮で包んで、細かいパン粉?「ホスカ」をつけて揚げたもの。この説明は余計に混乱・・・

「ワインのコルク栓」の様な形・・・で何とか理解してもらえたようでしたが・・・

 

今まで「握る」というよりは、粘土細工よろしく、ごはんで形を整えていた方もいて、両手を重ねて形によって、握ったり、形を作ったりの繰り返しで、3種類仕上がったら、、「よくわかった!!スッキリした」との声も聴かれました。

 

  

       右手・左手は直角に     さあ、握って!!      できましたか?

 

握っている途中で、ごはんが足りなくなってはと、大分多めに炊いておきましたが、皆さん、とても熱心で、よくわからない形はもう一つ握ってみたいと、三升(4kg強)近く炊いたご飯を全部握り、よい勉強になったと思います。

 

午前中日本語を勉強して、12時には講習を始めましたので、握り終わったら、即、試食、というより「昼ご飯」。皆さんの満足そうな顔で、こちらはおなかがいっぱい!!

 

みんなとても素敵な笑顔・・・この写真を撮ってくれた一人、入ってない・・・

この企画の提案者です。で、もう一枚!!一番前の笑顔がすてきなJICA同期隊員!!

 

 

 

続いて、「団子」。いろんな食べ方がありますが、団子を竹串に刺して甘じょっぱいたれをかけた「みたらしだんご」にしました。子供のころ、祖父といっしょによくだんごを作りました。かれこれ70年近く前、その頃は「上新粉」を練って形を作ると、蒸し器で蒸して食べたものでした。ちょっと固くて、ボソッとした感触、今でも覚えています。前回、モジ・ダス・クルーゼスでの活動中、「おばあちゃんが作っtてくれた《みたらしだんご》、《Mitarashi dango」》を食べたい」との希望。「米の粉」を探して、作ってその方に食べてもらったところ、「もっと柔らかい方がいい!!」。もち米と米粉の割合を色々と試して、モジでは7:3で落ちていたのでしたが・・・ベレンでは?「もち」感が強い方が好みなのか・・・このコラボは9:1にしてみました。

もっと柔らかく:ちょうどよい:もう少し固め・・・と意見は分かれました・・・竹串に刺すには米粉が入っていた方がよかった気もしました。

 

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  もち粉の練り方は水を少しずつ入れて      練って、分けて、丸めて

 

 

    練ったら、丸めて         熱湯に入れて、浮いたら3分ゆでる

 

 

  串にさして  さし方まちまち・・・・       たれをかけて完成

 

 たれの味も、もっと甘く、ちょうどよい、少ししょっぱいなどなど・・・こちらはもっと甘くが多かったような・・・きな粉に砂糖を加えて、たれをつけた上からかけて食べてもらったら、「おいしい」の声。さらに砂糖たっぷりのきな粉だけが大いに気にいったとの声も。

 

ようは、ちょっと柔らかめで、甘めがブラジルの方にはお気に入り!!となるのでしょうか。

なんでも、好みがありますから、基本をしっかり学んでいただいて、あとはそこに、好みを足してもらえたらいいかな・・・

 

講習会も終わるころ、小さな子供がいるというお父さん、今度は子供といっしょにやりたいな・・・との提案?!私から・・・親子ではなくて、来年の5月、母の日の前に、「お父さんと子供の料理教室」はと提案。たまには?「お母さんのために料理を作ってあげる」のはどうですか?

 

果たして、どんな計画がもたらされるのでしょうか・・・