前回、モジ・ダス・クルーゼス市でのJICAボランティアとして、色々な活動させてもらいましたが、その一つが、同期の青年ボランティアが日本語を教えていた子供たちとのコラボ。日本食を作って、食べ方も勉強したり、おやつ作りに夢中になったり、また、2つの日本語学校合同のキャンプの昼食作り50人分くらい。大人とは違った反応、こちらが思ってもいなかった質問、子供同士の助け合いがあったり、とても有意義な時間でした。

 

今回のベレンでは、協会の近くに市立の幼稚園から中学校までの学園があり、そこに、JICAの同期の隊員がいて、お互いの活動に協力し合っています。

 

今回、その一つとして、幼稚園児の食育の一環として、「おやつ作り」を企画しました。対象は日本の年中年長の園児、4~6歳の22名。学園の先生方のご協力をいただいて、11月8日の午後2時から始めました。おそろいのエプロンとトッカ(髪の毛が落ちないようにかぶる帽子のブラジルの名称)姿が「かわいい!!」・・・学園の方針で、ご挨拶は日本語でもできます。元気よく、「こんにちは」。

  

しっかりご挨拶              5つのグループに分かれて

 

    

ちゃんと私の話を聞いて      真剣に粉をふるい      卵を割って


驚いたのは、食材の名前を知っていたこと。「ファリ―ニャデトリゴ(小麦粉)」、「アスーカル(砂糖)」、「オーボ(たまご)」、これは多分知らないだろうと思いきや、「フェルメントエムポ(ベーキングパウダー)」、ちゃんと答えてくれた子供がいました。

 

3テーブルは4人、2テーブルは5人に分かれて、作ったのは沖縄の揚げ菓子「サーターアンダーギー」。みんなで交代で、混ぜたり、ふるったり、こねたり、丸めたり・・・「一人、10回混ぜて!」、みんなで、数の大合唱、それも日本語で!さすがに、「糖衣」は「一人、20回」は、13,14くらいから声が小さくなっていきましたが・・・

 

   

チョコレートクリームをかけて    糖衣を練って練って    おいしそう!

 

何しろ、ブラジルでは甘いものが大人気・・・日本ではこのお菓子は揚げたらそのまま食べますが、それでは子供は、いえ、大人も?!喜ばないのがブラジル・・・したがって、今回は揚がったのに、チョコレートクリームや糖衣をかけました。毎日午後のおやつの時間3時半に間に合って、作ったお菓子も2つ食べて、残りはお土産に家にもって帰りました。

 

  

    子供たちの作品

 

そのお菓子を子供は家でどんな風に話したのか・・・このおやつ作りをきっかけに、少しでも何かを考えてもらえたら、家族の会話につながったらと思っています。

 

私が、片付けをしていたら、年長さんと思われる子供2人が、「ありがとうございました」としっかりした日本語で、わざわざ言いに来てくれました。日頃の先生方の熱心なご指導がうかがえました。その先生方も実はそのご挨拶に驚いたといってました。子だもはどんどん成長しているのですね。

 

とても楽しく、有意義で、ほっこりとした気持ちになった、コラボでした!!