何をするにも、「準備」は大切です。
「野菜を茹でる」ことも準備の一つです。では、肉の場合、まず火を通す前に、肉の種類、肉の形状、さらに、どんな料理の材料として使うのか、これらのことを頭に入れて、「下味付け」から始めましょう。
今、高たんぱく、低カロリーで脚光を浴びている「鶏のむね肉」、きっと皆さん色々な料理に使っていらっしょると思います。もうひとつ、「鶏のモモ肉」に比べるとちょっと安い。
スーパーやコンビニでも、「蒸し鶏」を味をかえて、「サラダ」に、和風、中華風などの「和え物」の食材として売られています。家庭でも、同じに、いえ、もっとおいしく、「我が家」の好みで「蒸し鶏」を作ることができます。
食事の支度をするとき、「時間がなくて・・・」といきなり、煮炊きする人がいます。何の計画もなしでは、料理しながら、味付けがうまくいかなかったりして、結局は時間がかかってしまう・・・
段取りよく仕事をすることを心がけましょう。
「蒸し鶏」、どんな料理に使うか、決めてないけど、という場合は、胸肉1枚、重さをはかります。大きいものでは300g以上のものもありますが、大体200~300g、下味の塩は1%約2g、これは小さじ1/2くらいでいいでしょう。それを、しっかり、肉に刷り込みます。
この後、せめて10分、できれば15~20分置きます。すぐに酒や水をかけてしまったら、塩が流れてしまい、下味が付きません。
それを皮を下にして鍋に入れます。日本酒を1/2カップ、水1/2カップをかけて、ぴちっとふたをして、はじめは強火、沸騰し始めたら、弱火で15~20分、蒸し煮の状態にします。火が通っていたら、そのまま冷めるまで置きます。
皮を下にして蒸し煮にするのは、「もしも、ちょっと焦がしたら・・・皮を取り除けば、あとはちゃんと使えます。」
もし、蒸し鶏を洋風に使う場合は、蒸す鍋に香味野菜(人参、玉ねぎ、パセリの茎、セロリの葉など)を敷いて、その上に下味付けとして、塩。胡椒をした胸肉を皮を下にして載せます。できれば白ワインと水を同量混ぜてかけます。火加減はいっしょです。
中華風の場合は香味野菜を長葱、生姜を使います。こちらはできれば老酒、なければ日本酒で大丈夫です。
長ねぎ・生姜を敷いて皮を下にして 火が通ったら冷めるまで置く
いずれの場合も、例えば100g使うからと鶏むね肉を切り分けて、使う分だけ蒸し煮にするのではなく。1枚丸ごと作っておきます。使いきれなかったら、きちんと保存袋に入れて、冷凍しておくこともできますが、あまり長くは置かない方がいいでしょう。おいしくできれば、きっとすぐ使い道は決まるはずです。
◎蒸し鶏を使った料理
蒸し煮が上手にできると、鍋には蒸し汁が残ります。
香味野菜を使わなかったら、蒸し汁は布巾でこして、「和食」の煮物、練り味噌、和え物・酢の物の出汁の一部として使いましょいう。
洋風の香味野菜を使ったら、蒸し汁は、「カレーライス」、「ハッシュライス」、「ロールキャベツ」、「ポークシチュー」などの煮込むスープストックの一部として使いましょう。
中国風の香味野菜を使ったら、一番のおすすめは「蛋炒飯(玉子チャーハン)のたれの出汁」、我が家は炒飯のために、蒸し鶏を作るときもあるくらい、です。蒸した皮を細かく刻んでチャーハンに入れると、これもおいしさを増す一つです。