「モコト」知ってる?・・・「牛足」のことだよ。
「豚足(トンソク)」は聞いたことがあるけど、「牛」は初めて・・・と私。
陽気なブラジレイラは、「作り方を教えてあげる。楽しみに待ってて!」と約束。
2月11日、10時ころから、開始。
「モコトとフェジョンプレット(黒い豆)の煮込み」、「油飯」、「牛レバーの炒め物」を教えてもらいました。
「モコトとフェジョンプレット(黒い豆)の煮込み」
「フェイジョアーダ」ってご存じですか。ブラジルで有名な料理でフェジョンプレット(黒い豆)と塩肉、内臓、ソーセージなどをゆっくり煮込んだもの。初めてこの料理を見た時は器の中でぐつぐつ煮えている真っ黒な、ドロドロした・・・いったい何?!と思いました。今は、ブラジル料理の中で大好きな料理のひとつです。
その肉類を、「モコト」に変えたもの。玉ねぎとニンニクを油で炒めてモコトも入れてさらに炒め、水を加えて、月桂樹の葉を入れて、ゆっくり煮ます。ブラジルでは圧力鍋は台所の必需品で、モコトも20分くらい煮込み、やわらかくなっていたらコエントロ(コリアンダー)の葉をちぎって入れてました。
「モコト」5~6cm角に切る。 ニンニクと玉ねぎを炒める モコトも炒めて水で煮る
フェジョンプレットの煮方は「「フェイジョアーダ」とほとんどいっしょ。角切りにして塩抜きをしたベーコンを水から茹でて、沸騰したら湯を切っておきます。玉ねぎとニンニクのみじん切りを炒めた中に、ベーコンと豆、水を加え、軟らかく煮ます。彼女は圧力鍋を使ってました。
フェジョンプレット(黒豆) ベーコンを茹でる 圧力鍋を使う
今までと違ったところは、豆の中に大きく切ったニンジン、ポテトを加えて煮て、柔らかくなったら、三分の一の豆だけを取り出してつぶし、煮汁少し加え、コエントロの葉をちぎって入れました。そのつぶした豆をモコトの煮えた中に加えて少し煮ます。
最後に残りのフェジョンと野菜の煮えたものをモコトの中に加えて出来上がり。
豆を1/3量くらいつぶす モコトに加えて煮込む 残りの豆も入れて出来上がり
「油飯」
もちろん使うのは長粒種で、ニンニク、玉ねぎ、それに今回はニンジンのみじん切りもいっしょに油で炒め、1回だけさっと洗った米も炒め、ひたひたの水を加えます。そこに「ウルク」を加えます。「ウルク」は赤い色に染めるための赤というより朱色の粉、ちょっと油っぽさがあるとか・・・米が煮えたら、ピーマンと青ネギを加えて出来上がり。
ウルクで色付けして煮る 青味を混ぜて出来上がり
モコトとフェジョンプレットの煮込み・油飯添え
もう一品、「牛レバーの炒め物」
牛のレバーを7~8cm×15cmで厚み1cmくらいに切ります。ニンニクのみじん切り、玉ねぎの薄切り、ピーマンのせん切り、コエントロの葉をちぎったもの、粉末クミン、ウルクを混ぜた中にレバーを漬けこんでおきます。30分くらい漬けこんだら、レバーだけを取り出して、フライパンで焼きます。表面が焼けたら皿に取り出し、漬けておいた野菜を炒めます。
レバーを漬けこむ レバーを焼いて取り出す 野菜を炒める
レバーを戻し、野菜といっしょに炒めて火を通します。砂糖を水で溶かして、味付けします。驚きました。ほとんど料理に砂糖を使わないのに、この料理は味付けが砂糖だけでした。
レバーをもどす 砂糖水で味付けする 味が回ったら出来上り
牛レバーの炒め物
たっぷり2時間かけて、いろいろと教えていただきました。訪ねてきていた事務所の仕事を手伝っている日系の女性、「モコト」と聞いて、ごちそうになってもいいかしら・・・といっしょに昼食をしていきました。調理してみて、家庭で4,5人分作るより、10人分くらい煮込んだ方がおいしいだろうと思いました。そのことを知ってらっしゃるから、彼女も食べたいと思ったんでしょう。
教えてくれたブラジレイラ、どうぞ!!と気持ちよくごちそうしてました。そんな雰囲気の昼食、ホントに毎日楽しみで、いろんな勉強になります。
3つの料理を一皿に盛って食べるのがブラジル流