2024年7月6日から、三鷹市銭湯5つのスタンプラリーが始まりました。



三鷹市は、23区内ではないけれど、以前、のぼり湯に行ったことがあります。電車とバスを乗り継いで、バスを降りてからも、少し歩いた記憶があります。調布の深大寺に行く時みたいな、都内だけど、小旅行感があって、たかがお風呂に入るだけなのに、妙に気分が高揚していました。


今回は、三鷹駅から徒歩5分の銭湯なので、町銭湯で、小旅行感は無かったし、突然の夕立の合間に駆け込んだので、周りの景色を観察する時間はありませんでした。


都知事選投票日の前日なので、駅周辺には、立候補者無しで、ビラを配っている、いかにも後期高齢者が、雨の中、律儀に数名いたことは、目に留まりました。この候補者だけには、投票したくないと思ったので。そんな働き方に賛同出来なかったから。名前は明かしませんが。


一方で、春の湯。フロントで、利用者のひとりとすれ違った時、「雨はまだ降ってますか?」と聞かれ、『一時的に止んでます。15分後に再び降り出すらしいですよ』と答えると、「あら、そう。急いで帰るわね。ありがとう。お風呂は空いているから、ごゆっくり」と返されました。


下町じゃないけれど、こうゆう会話は和みます。


ところで、ここ、たぶん、三鷹市は全て該当すると思いますが、備え付けのシャンプーやボディーソープがないのです。常連さんは石鹸やシャンプーを持参するけど、備え付けが当たり前と勘違いしている一見さんは後悔することになります。フロントで貸しタオルもあるし、シャンプーやボディーソープも売っているので、間に合わせることはできるのですが。


私は予め、チェックしていたので、持参してましたが、手ぶらで浴室に入ってきて、体を洗わずに、浴槽に入る3人組の若い女性達を見かけ、驚きました。浴槽に入る前に、おしるし程度に体にお湯を掛けて、石鹸もタオルもないのに、ちょっと手足をこする仕草をして、湯船に浸かったのです。


それって、ありなの?お尻洗えよ!


その後、3人組は、長いこと、べちゃくちゃ話して、のぼせたのか、湯船のヘリに腰掛けました。湯船を3人で独占した挙句、その湯船の入り口のヘリに腰掛けたのです。


洗ってないお尻で、他人が手をついて入る浴槽のへりに、座るなよ。と私は心の中で叫びました。自分の家のお風呂なら、許されているとしても、公共の場で乱用されては、親の顔が見たいと、年寄りじみた台詞が浮かんだくらいです。


湯船は、いくつかあって、彼女らが入ったのは、広いスペースのぬるめの湯と、薬湯のいよしコーラの湯。そこには、もう入りたくありませんでしたし、入りませんでした。


彼女たちが入らなかった、熱めの湯と座湯と水風呂だけ、私は利用して、そそくさと出ましたが、それで、終わりではなかった。


彼女たちは、脱いだシャツをロッカーの棚の上に広げていました。目の高さです。他人の汗臭いシャツが放置される光景を思い浮かべてください。衛生上もよろしくない。カゴがあれば、そこに入れることはできたと思いますし、ハンガーがあればかけることもできたでしょうが、ないものは仕方ない。自分のロッカーにしまうことが求められているのを、彼女たちは、わからないのでしょう。自宅じゃないんだし。


目を覆いたくなる光景を見ないように着替えていると、3人組がお風呂から上がってきました。タオルは持ってません。びしょびしょの体に、思わず冷ややかな視線を向けると、彼女らは一旦浴室に戻り、水気を手で落として、再び出てきました。ロッカーまで、濡れた足で床を歩き、貸しタオルをロッカーから出して体を拭き始めましたが、大きなバスタオルを体に巻いたまま、またおしゃべりに花を咲かせます。


他の方の着替えの邪魔をしていることはお構いなし。「私、お芝居してて良かったと思う。こんな時さー」みたいな大きな声が聞こえてきました。俳優のたまご?演じる人が世間のことを知らない、他人の気持ちを知らないで演じる演技に魅力は感じない。なるほどね。


銭湯経営者の方は、今までの常識を知らない、自分本位な利用者の対策で経営が危ぶまれることがあると思いますので、フロントで怪しいと感じたら、先に声掛けをお願いしたいです。


  • 備え付けのシャンプーやボディソープはありません。ご持参されてますか?
  • 体を石鹸やボディーソープで洗ってから湯船にお入りください。
  • 他の方に迷惑かからないように、湯船の占領や、湯船のヘリに腰掛けないようにしてください。
  • 個人の持ち物は、ロッカーに入れてください。棚の上などに放置しないでください。
  • 体は拭いて、床を濡らさないようにしてください。濡らした場合は、モップで拭き取ってください。


注意事項が多くなるけれど、常識的な利用者たちが、傷ついていることのご理解をお願いしたいです。毛染めするなとか、後ろの人にシャワーの水が跳ねないようにとか、そんなレベルより、もっと低い。


春の湯さんに、恨みは無いし、良いお風呂だと思うけれど、役者のたまごが跋扈する町は、私の偏見が牙をむきそうです。