昔の同僚と会いました。彼女と一緒の職場だったのは、2011年から2014年頃。そして退職したのは、2018年9月。コロナが始まる一年余り前の時代だったので、ペーパーレスも、電子判子も無かったし、在宅ワークも、フレックスタイムも無かった一昔前。


6年も会ってなかったけれど、彼女自身は変わってなくて、元気いっぱいで活動的にスケジュールを沢山詰め込んでいました。


次から次へと何をしてきたかを話してくれましたが、仕事を辞めて、全て自分のために時間を使っていると言っても、この4年間は海外旅行も出来ずにいて、でも、まだ、海外留学は諦めていないと。


日本語教師や、ファイナンシャルプランナーや、旅行業務取扱管理者の資格を撮るために職業訓練に一年おきに通ったり、勉強したりしていたと。


通信教育で大学生をしてるし、ピアノも、習っているし、ピアノコンサートも地方まで足を伸ばして聴きに行っていると。


笑ってしまったのは、そのコンサートチケットが、なかなか予約が取れないから、地方まで追っかけみたいなことしているのに、予約したことを忘れて、もう一枚ダブルで予約してしまうことが、よくあると。管理ができないから、フォルダー作ってチケットを保管しているのに、保管する段階になって、『あ、重複してる?』と気づくらしいのです。それも、一度や二度でなく、数回繰り返していて、今現在でも、二回分余っているチケットがあると!


逆に予約したのに、入金忘れて取り消しになったことも、よくあるらしいと。入金締切日に気づいても、コンビニがない街にいたり、コンサートの最中でお金を振り込めないとか、もっと前に気が付かないのか笑ってしまいました。


話している最中にも、窓から、外を見ていて、『東京豚まんの袋を持った人が、この道をよく通るけど、自由が丘にもお店あるの?』と私に聞いてきて、落ち着きがないというか、あちこちに興味が飛びます。


東京豚まんの店がどこにあるか知らないけど、ググれば、すぐわかるので、その場で調べたら、ここから、70メートル先にありました。


帰り道一緒に豚まん買いに行きましたが、『あーここ、さっき通って、見てたわー』と、発言した時は、ずっこけそうになりました。爆笑


そんな彼女ですが、プロコフィエフの曲が良いと言い、のだめだけでなく、蜂蜜と遠雷、映画の題名をぱっと言えて、記憶力が衰えていないのは、素晴らしいので、チケット予約したりとか、購入したりとか、豚まんの店を見たりしたことを忘れてしまうのと、どう脳みその使い方が違うのか、わからないものです。


こうゆう人は、認知症になっても、気づいて貰えない気がしますが、その心配のせいか、既に、終活として、自分が何かあったら、見つけてもらうため、あるセキュリティシステムに入会していて、毎日朝10時に生存確認のアラームがなるそうですが、アラーム忘れてしまうこともあり、緊急連絡先にセキュリティシステムが連絡してしまい、慌てることも多いとか。


一緒に働いている時から、気がそぞろで、前のめりの人でしたが、仕事という義務から離れて、プレッシャーから解放されても、ひとつやると、ひとつ忘れるのは、変わらないようで、私より一歩先を行っているけれど、それが役に立つ使い方まではマスターしてないようで、やってはいけない失敗例を教えてくれるのが、おもしろいというより、役にたつのでありがたい存在です。


一生変わらない習慣なんでしょう。

仕事を一緒にやっている時は、ハラハラさせられることもありましたが、どうにかひとりで暮らしているのを聞くと、これからもこのままでいてほしくさえ、思えます。


たくましさで、感動させてくれる存在です。

健康な人は、クヨクヨしないように出来ている。