陽性判定から1週間たち、母は、通常に戻りましたので、面会に行って参りました。妹は気管支炎の為、一回休みです。


私は、ほぼ1ヶ月ぶり。コロナ患者が多いので、いつものように3階で会えず、一階のロビーでの面会になりました。


エレベーターから降りてきた母ほ、たいそう機嫌が良くて、ニコニコしながら、「来てくれたの!?」と喜んでくれました。この顔を見たら、不安が吹っ飛びます。結局、母は、コロナ陽性でも、無症状だったようです。発熱も咳も無くて、良かった。


最初、老健施設内で、コロナ陽性患者が出た時は、母の部屋では、誰も陽性はいなかったのですご、面会禁止になりました。


そして、同じフロアで陽性が出たので、固唾を飲んで見守ってました。まだ、この時は母は、施設内で普通の生活を送っていたと思われます。なので、一旦、面会予約ができたのですが、母の4人部屋で、陽性患者が出て、母は、濃厚接触者になり、面会はできなくなりました。


その一週間後、母も陽性となり、もし具合が悪くなったら、薬投与して、それでも回復しなかったら、病院に連れて行ってください。と施設から連絡がきました。一週間、連絡無かったので、恐る恐る、こちらから、施設に連絡すると、何も無かったので、面会できたのです。


着替えをして貰ってましたが、リハビリもできないし、お風呂も入れて貰っていません。でも、身なりは小綺麗にして貰っていました。髪は、櫛でとかされて、顔も拭かれていたので、こはふいてません。口腔ケアは無かったのか、口臭はありました。手の指がこわばって、少し腫れていました。腕を掴んで、揺らしてみると、動かせたので、指の拘縮だけかもしれません。本人が、「むくんでいる」と言うので、今日だけかも、しれません。


母はおしゃべりでした。コロナの時、お部屋で、何してたの?と聞くと、「コロナ、たくさん出たよ」とベラベラ喋り始めました。いつもと違うことは、わかっていたようです。でも、何してたかは、返事ありませんでした。


節分のレクは、やったの?と聞いても、無反応。むあ、部屋から出られないから、参加できなかったんだろうと思います。


妹が面会に来ると思っていたみたいで、妹の名前を出した時は、面会に私たちが来ていることを覚えているようで、嬉しくなりました。


化粧水と、クリームを持ってきたので、ウェットシートで、顔を軽く拭いた後、新しいシートに化粧水を含ませて、顔を拭きました。化粧水のいい匂いが気に入ったようです。


自分でもやってみたいようだったので、化粧水の瓶を渡しました。初めは、瓶の文字を読もうと目を凝らしてましたが、蓋を開けようとしました。指が拘縮して動けないので、開けられませんが、手伝いながら、開けました。


ウェットシートを渡して、少しずつ化粧水を垂らすように促しますが、瓶を触れないので、出てきません。中蓋を開けようとするので、『それ外したら、ドバッとでるこら、外さないで』と、何度も私は説明しましたが、全く聞きません。開けられないから、そのまま待ちます。


暫くして、中蓋を開けるのを諦め、瓶を持ち替えて、ウェットシートに化粧水を染み込ませることに成功しました。母も、実感したようです。


おでこの高さまで、手が伸びないので、顔を下に向けて、姿勢をかがめて、おでこに手を当てるよう促すと、微かに触れることが出来ました。顔が拭けるレベルではないのですが、ウェットシートを持って、おでこを掠る程度でも、ひとりでできたのです。両頬の高さまでは、手が伸びるので、そのまま、拭く仕草を続けます。


女性ならではの行動だから、自分でやろうとしたのでしょう。その後は、手をウェットシートで拭いてました。それは、わりと、しっかりとふけていました。今まで、自分で手を拭くことも出来なかったので、驚きました。一連の動作で、何気なく、出来ることがあるのは、本当でした。


面会の時間が終わりになり、私が、化粧水やウェットシートを片付けると、母は、「それ、どこで買ったの?持っていかないでよ。置いていってよ。」と、はっきり言います。つまり、使いたいらしいのです。


化粧水は誤飲が怖いので、ウェットシートだけ、『名前書いてないけど』と介護士さんに断ってから、母に渡しました。


コロナで、リハビリ進まず、放置されていると思っていたので、認知症が進んでいると心配しましたが、割とまともだったので、嬉しくなりました。化粧水の含んだウェットシートで、顔を拭いている間、少しマスクを外したのですが、自ら、そのマスクに手を伸ばして、「これ、私のだよね?」と確認して、顔を拭いた後、マスクをつけようとします。マスクはひとりでつけられないので、私がつけてあげますが、一連の動作がわかっている。


健康な私たちでも、マスクしてる事を忘れて、コーヒー飲もうとしたり、コーヒー飲んだ後、マスクつけるのを忘れたりするのに、顔拭いたら、マスクをつけることを理解してる。


私に向かって、「喉、乾いたでしょ?上から持ってこなかったんだけど」と、気遣いもしてくれます。母は自由に飲めないから、飲み物を私たちに差し出すことは、出来ないのですが、面会に来てくれたら、お茶出して、もてなすいう一連の動作を忘れてないようです。


面会時間は15分なので、すぐに終わってしまいましたが、久しぶりに、母の元気な姿を見られて、嬉しかったです。


次の面会は、2週間後。2月24日(土)15時です。