半年以上、下痢が続いているので、大腸内視鏡検査、超音波検査で調べたが異常なし。過敏性腸症候群と診断され、1ヶ月分の薬を受け取ったが、飲む気になれず、様子を見ている。

そんな時、一回の施術で効果がある不思議な先生がいることを知り、その施術を受けられるなら、とある万座温泉ツアーに参加しようとしてキャンセルが出た時、申し込む。

温泉と施術。体を治す、建て直す為のリフレッシュ休暇。

腸だけでなく、咳も止まらないし、鼻水も出るし、耳も詰まっているので。

施術は、自己暗示のリセットをする。催眠術を外すみたいにリリースして体のバランスを整える。

施術師の声は聞こえているが、「はい、よくなりました」と言われても、疑う間もなく、「えっ?それだけ?終わったの?治ったの?なにが起こったの?」と頭では消化しきれてないが、左に重心が傾いていたのに、真っ直ぐになっている。右腕を横から叩かれると、弱い力でもよろめいていたのに、力強く叩かれてもビクともしない。

これで下痢がすぐ治るかは、わからないが、体の重心が整えば、内臓も収まるところへ動いていき、本来の機能を果たしてくれるだろうから、マジックみたいだったが、このバランスを継続できたり、自分で戻せるなら、疑うのは労力の無駄。重心が左に傾いているのを自覚しているのと同様、首にコリの様な違和感があり、頭に熱が溜まり、首から下に熱が伝わり難いことも話すと、そこからさきは不思議な世界の始まり。

初め、3つ前の過去生の憎しみ(自分が憎んでいた?憎まれていた?両方?)をリリース。

そして、母方の私にとって祖父のお父さんの苦しみのリリース。

もう一つ、父方の私にとって祖父のお母さんの苦しみのリリース。

施術師に指示されるように、深い呼吸をしていく。施術師は、私の首に手を当てたまま、私の呼吸に合わせて、激しい喉音を立てながら、息を吐き出していく。突如、これで終わったと感じた瞬間、施術師が施術の終わりを告げる。私は痛くも痒くもなく、実感が湧かないのだが、施術師からハードな方だと告げられた。
(他の人が施術されるのを後日傍観させて貰ったが、私より、リリースする回数が少なく、呼吸の時間も短かった。)

首のコリは消えていたから満足であるが、咳や鼻水、難聴が消えたわけではない。尤も、それらの即効性は期待していないが。


で、不思議な体験であるが、3回目のリリースで、降りてきてしまったことを自覚してしまった。自分の感情と関係なく嗚咽する。30秒ぐらい、乗り移られたまま、施術師に説明をする私。

「私の代で、もう苦しみや憎しみの連鎖を終わらせたいので、これ以上、(子孫に残したくないので)子孫を残したくない(と誰かが伝えているので)、私は(知らないまま)それに従ってきたし、(その誰かが言うには)子孫(DNA)を残さなくても、他の方法で伝えていける。(子孫を残さないことを責めなくて良いと。蛇足だが私には罪悪感も寂しい気持ちもないのだが)だけど、私はそのやり方がわからない。」

暫くすると、自分に戻った。しかし、施術後に、部屋に戻り、同室メンバーに施術の報告をすると、また降りて来てしまった。ただし、降りてきたことが分かったので、「今、降りてきていて、私じゃないので」と説明すると、割とすっと上がってくれ、嗚咽は止まった。

出来ることなら、伝えたい人から伝えたいことをしっかり受け取りたいし、頼まれごとがあるなら、出来ないことは丁重にお断り、出来ることは請け負いたいし、お役目がどうこう言う他人もいるけれど、生身の人間なので限界はあるし、今の自分を大切にしたいから、下痢と同じように、予測不可能に誰だかわからない人に降りて来られて、振り回されるのは少々迷惑な話ではある。だが、断片的なことではなく、知りたくなくても、知らなくてはいけない時が来ているらしい。なんのことか、さっぱりわからないので、わかりやすく、出来るだけ私の都合も考えてお願いしたいところであるのだが。

(わかる人、ご説明お願いします。ぺこり)

ツアーの帰り道、虹に出逢う。私が撮ると、ウケを狙った様に、真ん中に虹を遮るものが写った。

虹にバスが写っていた~と怪奇現象の様に言ってみるが、どう見ても爆笑の種にしかならない才能に自分で呆れる。

バス同行者の誰かが、「標識が映らないように注意!」って、忠告してくれたそばから、標識写してどうするのよ。と言えば、隣席から、標識じゃなくて鏡だよ。と慰められるが、尚更、自分を写してどうなのよ。