ホツマツタヱによる宇宙創造のお話。

大昔、まだ宇宙さえ生まれる前のこと。

『アメノミヲヤカミ(天御祖神)』だけが存在した。
その回りには、「ウビ」と言われる混沌が雲のように漂っていた。

ある時、アメノミオヤカミがフッと息を吐くと
「ウビ」が動き始め、「渦」を巻き始めた。

渦の中心は天の御柱となった。

渦は陰と陽に別れ、重い物質は陰極へ、軽い物質は陽極に集まりだした。

これが宇宙の始まり。

陽からは天空と太陽が、陰からは地球と月が生まれた。

そして、出現したのが日本という国を創った初代天神『クニトコタチ(国常立尊)』。

国の名前を『トコヨの国』とした。

クニトコタチには八人の皇子がいた。

それぞれの名は、

各々を八方に降ろし、統治させた。

したがって、トコヨの国は八人の皇子と八つの州で成り立っていた。

面白いことに、下記のフトマニ図の真ん中、トホカミエヒタメと順番に繋いでいくと、八芒星になります。



これを『八葉』とも呼び、八咫鏡の真ん中に用いられていたりする。

八葉を「ハハ」と読めることも重要なはず。



記紀の国生み神話ではイザナギイザナミが『大八州(オオヤシマ)』を生んだとされていますが、ホツマツタヱではさらに昔の話として語られています。


八人の中から、一人の統治者を選ぼうとしたが、誰もが遠慮し、譲りあった為、仕方なく八つの国に分けて分治という方法を取ったのだそうな。

(日本人っぽいなぁ…と思ってしまった(笑))


八人を総称して『クニサツチ(国狭槌尊)』とされ、天神の二代目を名乗った。


そう、クニサツチとは八人の王子のことでした。


「八王子」という言葉の由来は、ワタシ達が思っていたより、ずっと大昔の話によるものかもしれません。


また、八王子がいたということは、各々にお姫様がいらしたはず。

ある伝承では、天皇を中心に、世界の16方位に散らばり、世界を統治した皇子達がいたとされている。

それが十六花弁の菊花紋章の由来だとか。

8組の皇子様とお姫様だったという説もあり。。。


さて、八人の皇子達『クニサツチ』は、
どのように国を治めていったのか。


八人で治めるとはいえ、やはり代表者は必要。

その役は、長兄である『ヱ』の神が担っていたが、その後『ト』の神が受け継ぐこととなる。

これが「ヱとト」つまり、全ての方角を治める『干支(エト)』に繋がるのですが…


それはまた、別のお話。

ではまた❗



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